レビュー
雅哉

雅哉

9 years ago

4.5


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サウルの息子

映画 ・ 2015

平均 3.4

カメラは冒頭からサウルの肉体をバストショットで追い続ける。映画全編がシャロー・フォーカス(被写体深度が浅い=フォーカスが合う範囲が狭い)で撮られている。つまり彼の周囲で起こっている出来事はみなピンボケになっている。そこで展開されているのはまさに地獄絵、悪夢のような光景なのだが、監督ははっきり観せない。さらに画面が縦横3:4のスタンダード・サイズなので、余計に視野を狭くしている。つまり情報が足りないところは観客の想像力で補わそうという、したたかな戦略なのだ。


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