レビュー
最初は庵野さんの声にとても違和感を覚えたり(途中で慣れましたが、上手い下手ではなく、庵野さんの声は若者の声ではないですよね)“宮崎駿監督にとって最後の作品なのに、ファンタジー系の愛や希望、勇気を与える作品ではなく、何故、堀越二郎という方の半生を描く事を選んだのか?”等を考えながら観ていたのですが、実は夢だけではなく愛や希望のある映画でしたし、そもそも実在の人物である堀越二郎の半生という訳ではなく、堀辰雄さんの小説“風立ちぬ”を元にした創作だったのですね。自分の思い違いでした(;^_^A アニメーションという手法を用いていますが、完全に大人向け、そしてジワジワと胸に沁みてくる作品でした。 今更僕が書く事でもありませんが、自然の景観や風の動き、人々の何気無い挙動まで、本当に巧く描かれていますよね。 宮崎駿さんのプライベートを知らないので全く見当違いかもしれませんが、この作品には宮崎駿さん自身の半生が投影されているように僕には思えました。
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