レビュー
へちょび

へちょび

5 years ago

4.0


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るろうに剣心 最終章 The Beginning

映画 ・ 2020

平均 3.7

原作漫画の追憶編を実写映画化。個人的には、「るろ剣」でいちばん好きなエピソードである為、期待マックスで鑑賞。 映画全体の雰囲気が暗く寂しげな感じで、剣心の悲しい過去がうまく表現されていました。原作では、剣心自身の回想で描かれたシーンですので、その辺りを意識して作られたのでしょうか。哀愁漂う感じが良かったです。また、物語の舞台が動乱バリバリの幕末の京都なので、序盤から古高俊太郎や宮部鼎蔵など幕末ファンがニヤリとできる様な名前も出てきて、さながら大河ドラマの様な雰囲気です。 ただ、そんな雰囲気の為か、いわゆる「るろ剣」的な要素が映画全体の雰囲気から浮いている様に感じてしまいました。やたらアクロバティックな沖田総司や、土方より偉そうな斎藤一など、ちょっと不自然かなぁと思います。また、桂や高杉が他人のことを「おんし」と呼んでいましたが、「おんし」って長州でも遣う言葉なんでしょうか?私も詳しい訳ではありませんが、「おんし」は土佐弁のイメージなんですよね。その辺の時代考証はどうなんでしょうか? と、まぁ少々の違和感はあれど、この映画は「るろうに剣心」ですので、そう観るのが良いですかね。実際、終盤は史実から離れ、完全に「るろ剣」オリジナルの展開になるので、違和感は消えます。最後の雪のシーンなんかは、再現が難しい場面だと思いますが、変えるところは変えつつも原作の雰囲気をうまく表現しており、原作へのリスペクトを感じました。 そんな感じでまとめますと、幕末物としては普通ですが、「るろ剣」の過去編としては満点に近い出来だと思います。実写五作目ということで、佐藤健さんは完全に剣心にしか見えないですし、有村架純さんの演じられた巴さんも良かったです。 実写版「るろうに剣心」は、今作にて終幕かと思いますが、全編を通してなかなかクオリティが高く、とても楽しめました。今作「The Beginning」が一作目に繋がる形で終わったこともありますので、シリーズ最初から一気観するのもいいかなぁと思います。