レビュー
cocoa

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4 years ago

3.0


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たちあがる女

映画 ・ 2018

平均 3.4

原題は「Woman at war」。 戦う女、係争中の女とかの意味。 アイスランドの自然豊かな田舎町が舞台です。 主人公のハットラは地域の合唱団の講師ともう一つの顔を持っていた。 それは「山女」の名前で各地の送電線を切り妨害行動をするのです。 環境破壊に抗議する意味らしいが強い使命感で停電をさせたり抗議ビラをばらまくハットラ。 そして4年前から「養子」を引き取る申請をしていてやっと望みが叶いそうになる。 そのためにハットラは妨害していたアルミニウム工場と決着をつけようとする、そんなストーリー。 とにかく全体的にシュール! アイスランドの自然豊かな美しい大地で一人活動するハットラ。 そこに謎の楽団や民族衣裳を着た合唱隊が何度も登場します。 ハットラを捕まえるためにヘリを飛ばしてもうまく逃げるし、マンデラのお面をつけてドローンまで回収するタフなハットラ。 羊の皮…(死骸?)を被ってうまくやり過ごすシーンは面白かった。 従兄もどきと言われる羊飼いの男性にも助けられるがハットラの双子の姉の登場で展開が変わります。 しかし、刑務所の面会で双子が入れ替わるのは無理がありそう。 ウクライナの紛争で孤児になった女の子を引き取り、帰る途中にバスが立ち往生。 洪水で溢れる道を歩く乗客や音楽隊と合唱隊で終わります。 最後までシュールに尽きる描写でした。 環境破壊や温暖化への警鐘がテーマだろうけど、そこまで詳しく観ている側にはわからない。 アイスランドのふくよかな草の大地や、 地熱による温泉のような水溜まりで冷えた身体を温めるシーンも印象的。 ジョディ・フォスターによるハリウッドリメイクも決まったらしいが、このシュールさは再現できないだろうな。 ちょっと不思議な切り口のアイスランド映画でした。