
hanako

花束みたいな恋をした
平均 3.6
2022/3/14 「その他大勢」でしかない、今までの恋愛映画だったらモブキャラだったであろう2人を主人公にした、特に大事件も起こらない恋愛映画。故に、大多数の一般人にとって共感出来るシーンの連続になっていて「エモい」感情が芽生えてしまう。邦画の恋愛映画って難病や余命○年や不倫等の「障害あり恋愛」が多い中で、このド直球の「普通の恋愛」映画が大ヒット! ◆ 私も2010年代に都内の文系大学生を経て就職した世代なので、時代ごとに流行ったカルチャーや味わった空気感がドンピシャ。仕事終わりのコリドー街も懐かしい。しかし二人と違って髪振り乱してガチ就活したタイプだし、好きな映画は『ショーシャンクの空に』とジブリな、主人公2人から見たら凡庸な人間の部類なので、共感出来るポイントは少なかった…。 出会った頃のような若いカップルと遭遇して号泣してしまう主人公2人は、『もうあの頃の気持ちがなくなっちゃったんだ』ということと、何より『非凡であると信じていた自分たち2人って、俯瞰して見れば世の中に溢れる凡人同士の、ありきたりの恋愛だったんだ』という、自分たちの凡庸さに気付いてしまったことへの絶望ですよね。この時、やっと自意識過剰な学生ではなくなったんだなと。 個人的なお気に入りは別れることを決めた後の3カ月間。絹、絶対浮気常習者ですよね(笑)。 ◆ 主演2人が、美男美女オーラを打ち消して「普通」に徹する演技がとても上手かった。特に有村架純。恋してる時のキラキラ感と冷めている時の目の演技がすごかった。この作品で日本アカデミー賞主演女優賞受賞、納得。 でもね…いくら「普通」「リアル」とは言っても、有村架純と菅田将暉じゃ、結局"映える"。ここはリアルに徹してもらって、柄本時生とか起用するのもアリだったのでは。笑