レビュー
Schindler's Memo

Schindler's Memo

13 days ago

3.0


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ザ・ルーム・ネクスト・ドア

映画 ・ 2024

平均 3.4

アルモドバルの映画だと思わせるのは、彼女らの服装とか、インテリアとかの色彩感だけなのではないか。英語で語られる詩吟のようなセリフや、インテリ層特有の優雅な悲観というか、死生観が全体を支配し、音楽も新ウィーン楽派みたいな管弦楽、どちらかというと上質な演劇のような感じで、ラテン味はなかったと思う。 また、病苦により、薬物による自殺を選択するのが安楽死と言えるのかどうかはともかく、ジュリアン・ムーアの立場が自殺幇助に当たるのかどうかは、やはり微妙なのではないだろうか? 彼女らの共通の元恋人というちょっと気持ち悪い立ち位置のジョン・タトゥーロが鍵を握るのではと思わせたが、結局上流階級特有の気障野郎で、若い女性弁護士を連れてきただけだった。 ティルダ・スウィントン二役の娘も母の死生観を受け入れるのだが、ならばもっと早く関係修復すべきだったのではないか。それにより母の選択も違ったのではとちょっと思った。 大女優二人による静かな映画だったが、「尊厳死」というテーマについて、迫ってくる価値観みたいなものはあまり感じなかった。