レビュー
人は映画に何を求めているのか 普通だったら、面白さを求めて映画をみているんだと思う この映画が普通の犯罪映画なら、殺人犯の動機とかストーリー性を入れ込んでいき、結果的に観客に面白かったという快感を与えてくれる でも、この映画はそれらをあえて省き、観客が望むであろう映画の展開の逆をいき 不条理な殺害をただ見せつける… エンターテイメント性が全くない 娯楽として意味のない映画 だが、それこそがこの映画の本質だと思う この映画は、監督のミヒャエル・ハネケが言っていることをそのままに考えれば暴力をエンタメに昇華しすぎている娯楽を皮肉った映画なのかもしれない 自分はそれとともに現実の犯罪にストーリー性などは無く、都合よく現れるヒーローなんて居ない 現実の犯罪とはこういうものだということを描き、含んでいるではないかなと個人的に思いました そして、その全てがラストの二人のセリフに集約されています エンタメとしての意味は無いけれど、考えているうちにこの映画は、作品として存在することに意味があるのかもしれない…そう感じました🤔 時間を全く感じさせない無駄のない演出に、見終わった後の不快感でも罪悪感でもない言葉では表せない不思議な感情が湧いてくる異質の映画です!
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