
ジュネ
6 years ago

シークレット・スーパースター
平均 3.9
2019年175本目はインドのスーパースターであるアーミル・カーンが脚本に惚れ込み製作も担当しました、『シークレット・スーパースター』。 -------------------------------------------------- 基本的な物語の作りはアーミル・カーンが激太りで主演を務めた『ダンガル、きっと強くなる』に似ており、芸能界を目指す貧しい少女の姿を描きつつも、根底にあるのは感動の家族愛ドラマでした。また、昨今の潮流である「女性の自立」というテーマにもしっかりと言及していて、まだまだ女性差別の強いインドにしてはかなり踏み込んだ一作になっています。 -------------------------------------------------- 分かりやすい悪役を登場させて勧善懲悪を軸とするあたりも『ダンガル』そっくりですが、今回の敵は昔ながらの偏見や男性優位思想にどっぷり浸かった「父親」だというのが凄いところで、こいつの「DVスーパースター」振りには心底腹が立ちました。しかし、そのおかげで母親や弟の思いやりや愛情が一層際立つようにできており、何度も危うく泣かされそうになりましたね。 -------------------------------------------------- とはいえ決して深刻なテンションを維持せず、世間の嫌われ者となったプロデューサーを演じるアーミル・カーンの愉快なキャラクターで笑いを誘ったり、所々に差し挟まれる歌唱シーンで惹き付けたりと、気張らず笑って泣ける作風に仕上げているのは流石ボリウッド映画といったところでしょう。