レビュー
honohono42

honohono42

9 years ago

4.0


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フランス組曲

映画 ・ 2014

平均 3.5

2017年05月12日に見ました。

これは切ない。 1940年6月、ドイツ占領下にあるフランスの田舎町。出征中の夫の帰りを待つ妻リュシル(ミシェル・ウィリアムズ)が厳格な義母(クリスティン・スコット・トーマス)と暮らしている屋敷に、ドイツ軍中尉ブルーノ(マティアス・スーナールツ)が滞在することになる。音楽を愛するリュシルと、作曲家のブルーノは、徐々にひかれ合う。 待って、これマティアスやし!顔の嫌いなマティアスなのに、なんでこんなキュンとくるんだよーー。ブルーノがイケメンに見える。しかも紳士で、そら惚れる。リュシルも美しく強く悲しい。時代に翻弄されているようで、実は自分を貫いている魅力的な女性だ。 この頃の貴族や上流階級の人間のいけすか無さにうんざりするが、それも戦時下では強く生きなければならない、悲しい意地なのかもしれない。 町長の奥さんは意地から悲惨な結末を迎えるが、自業自得だと思った。こういうことってある。自分のちょっとした意地や見栄や意地悪で、思ってもみない酷い結果になることが。肝に銘じたい。 戦争が出会うべき人と出会わせ、そして戦争が愛を奪う。切ないわ。 いつも思う。人生が一度きりならこの人生でいいのか。でもそれは第三者が感じることで、自分自身の人生においては、そう感じることは少ないのかもしれない。