レビュー
【魂と涙腺に響く無敵ミュージカル】 魂に響くハッピームービーっぷりは健在、キャストが増え、豪華さや迫力がプラスされた無敵のミュージカル。描かれる母娘の絆には男でも涙が止まらない! ◆概要 「ABBA」ミュージカル舞台を映画化した「マンマ・ミーア!」の10年ぶりの続編。出演にアマンダ・セイフライド、メリル・ストリープら前作のメンバーに加え、「ベイビー・ドライバー」のリリー・ジェームズ、「戦火の馬」のジェレミー・アーバイン、「バーレスク」のシェールも参加。監督・脚本は「17歳のエンディングノート」のオル・パーカー。ストーリー原案は「ラブ・アクチュアリー」のリチャード・カーティス。 ◆ストーリー ギリシャで念願のホテルを完成させたソフィは、ニューヨークにいる夫から、ニューヨークで暮らすよう誘われ心揺れる。そんな彼女に、母の親友ロージーやターニャ、そして3人のパパのひとりであるサムらは、若き日の物語を話し始める。現在と、1979年の物語が交錯しながら、母から娘へ受け継がれる物語。 ◆感想 “体が動き出す”映画曲中の歌詞にあるように、体が勝手に動き出すABBAの名曲の数々。それを歌い上げる出演陣の笑顔と、大勢のキャスト達による迫力のミュージカルには本当に魂に響くようなハッピーオーラがある! ◆以下ネタバレ◆ ミュージカルで泣けたのは初めてかも知れない。メリル・ストリープは今回出番ナシと思っていた後半、教会に現れたソフィとドナが生死の境を越えて共に歌う。映画中終始ドナを想っていたソフィが、“私の愛、私の人生”のフレーズと共にドナと重なっていく様は、母と娘のこれ以上ない絆が感じられて涙が抑えられなくなりました。 そんな思いがけない涙も含め、前作よりもより喜怒哀楽のバリエーションが広がって、映画というよりミュージカル舞台を鑑賞している印象。ゲスト達が大勢船に乗って島にやってくるシーンは、マンマミーア!の曲と共に、パパ達の再会やスカイのサプライズへのソフィの笑顔、一気にハッピーオーラが爆発してた!ラストのオールキャストで歌うシーンもそれこそ舞台のカーテンコール。スタンディングオベーションで送り出したくなったのは自分だけではないはず笑。 前作でソフィが頭とエンドで歌っていた『I have a dream』を若き日のドナが歌うシーンや、若き日のロージーとターニャの再現性が高いあたり笑、前作ファンへのサービスたっぷり。ただ反面、今作は前作未鑑賞だと分からない部分が多すぎるのでは。。 いずれにしても、何というか広い意味で“細かい事は気にするな。歌い踊れ!”な映画なので、世界観に徹すればこれ以上爽快な映画はないと思う。 個人的には大好きなリリー・ジェームズが沢山見れて満足笑。「ベイビー・ドライバー」での可愛さで撃ち抜かれたけど、歌の上手さやボディラインの美しさも本作では目立つ! 反面残念だったのは… 自戒も込めてだけど、まだ自分がミュージカル映画に耐性が足りず、突然周りの人達まで歌い出したり、悲哀を曲に乗せる感覚に追いつけず、感情移入したいのに出来ないもどかしい感覚。あとルビー(おばあちゃん)はぽっと出感がありすぎたので、もっと物語の中枢に置くやり方がなかったか…シェールとアンディ・ガルシアがもったいない!笑 まあでも無敵のハッピームービーっぷりは健在。まさに笑いあり涙ありの素敵なミュージカル映画だった!
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