映画
テレビ
ログイン
新規登録
レビュー
ダニーダン
4 years ago
ある映画監督の生涯 溝口健二の記録
映画 · 1975
見ている最中
新藤兼人監督自身若かりし頃 尊敬する溝口監督の下 元禄忠臣蔵で 建築監督で修業し その映画作り等々で多分に影響を受けたであろう 新藤兼人監督にとっては 映画人生における 大先輩 大師匠の 大指針にもされていただろう溝口監督の 生涯を 新藤兼人監督自身が溝口監督に近い溝口組のスタッフ 俳優 女優にインタビューしていく形で 150分という尺の中で日本の映画界を世界に知らしめた貢献度ナンバー5には入るであろう 溝口健二監督の 生身の生い立ち 人柄 性格 女性関係 人生を まさに新藤兼人監督の リアリティの真の誠の真実を追求してやまない そのエネルギーとバイタリティーそして執着心の熱い気持ちは 被写体の前にカメラが入った時から もうそれはフィクションだ! と 言わしめた 今村昌平監督だったか、、? いや原一男監督だったか、、?٩( ᐛ )و そんな 格言すらも 新藤兼人監督は 吹き飛ばすほど 一枚 一枚 溝口監督のその心のヒダと身体の生身を 丹念で入念に溝口監督関係者から浮き彫りにしていく。。そもそも 私なんぞは 溝口健二監督といえば 田中絹代さんとの熱い想いそして 雨月物語くらいしか パッと思いつかない程度の 溝口監督の知識もほぼゼロに近く、、ヴェネチア国際映画祭で三年連続 溝口作品が受賞したのも 知らなかったくらいで、、、、 そんな 溝口マニアでない わたしが観ても 新藤兼人監督がいかに 溝口監督を意識し 敬愛し 影響を受け 愛していたか、、150分の映像から じゅ〜にぶんに 伝わりました とはいえ 新藤兼人監督 溝口監督には 下積み時代 全身全霊で書いた脚本を ケチョンケチョンにいわれ そのショックで 本気で自殺まで考えたというくらい 〔後に新藤兼人監督脚本がなにがしかの公募で当選した時生涯一度だけ京都の祇園でご馳走をしていただいたようですが] 逆に言えば 溝口監督にはそれほどまでに傾倒していたわけなんでしょうが、、 とにかく 映画監督溝口健二というより 人間溝口健二を 新藤兼人監督自身の手で 赤裸々に解明していく 私個人的には こおいう作風は まったく予備知識なく 観てしまうと 映画のエンタメ性 ストーリー展開 感動 感涙なく まさに新藤兼人監督の個人的溝口監督に対しての 思い想いそしてその想いと溝口監督の真の姿と生き様をいかに観るものに伝えたいか!! という作品なので 観る人にとっては ハッキリと 賛否わかれるとはおもいますが、、 新藤兼人監督の その 映画芸術という 手法で 言葉は決して うまくもないですが わかりやすく 端的かつ 直接的な言葉で 淡々とインタビューしていくさまに 受けて側の 昭和初期〜中期〜にかけ 隆盛極めた 超豪華俳優陣 スタッフ 監督らが 溝口健二監督の人となりを 一切 オブラートに包まず そのプライドの高さ 名誉欲の強さ 冷徹な演技指導の裏にはプライベートでは実に女性には照れ屋で 女性関係も 仕事上ではこのうえなく田中絹代さんに多大な信頼を持ちつづけた ハートの強さと弱さ 等々と次々と 明解にしていく そのカット シーンは原一男監督のゆきゆきて神軍を越えているでしょう、 特に 国際映画賞作品 女優 京マチ子 入江たか子 そして 田中絹代さんの 溝口健二監督への 偽りのない想いを 語るシーンは 私にとっては圧巻でした! 公開での尺は150分ですが ここまで辛辣かつより本音に近い本心の言葉を出演者に 語らせるには 途方もない フィルムと時間が費やされたことだとおもいます 明治生まれの監督とは到底思えない 新藤兼人監督の撮りたいものへの執念と そのいつも新しく斬新な発想力! それでも これだけ真摯に自身の思いとメッセージを妥協せずんひたむきに 撮り続けた新藤兼人監督も女性関係はには二冊くらい広辞苑が出来るようで、、明治生まれの 日本の至宝 小津安二郎 溝口健二監督 やっぱり 至宝には みな 広辞苑の二冊 三冊は 書けてしまうようで、、 明治生まれの黒澤明監督は 三船敏郎という 恋人に ゾッコンだったのに、、(о´∀`о) また 新藤兼人監督の数多い作品の 一本 一本に触れていきたくなってしまいました٩(^‿^)۶
いいね 11
コメント 0
いいね
コメント
シェア