レビュー
毒親に育てられた4姉弟の物語。 実在の家族を基に作られたお話で、以前から気になっていたのですが…。 うーん、私には響かない。 と言うより不快感ばかりでした。 夢や理想を語るだけで好き勝手に生きる父親レックス(ウディ・ハレルソン)。 母親(ナオミ・ワッツ)は画家で、子育てや家事は適当だし、流されるだけ。 (ラストで実際の母親の映像があったけど、映画よりも強烈な印象的でした) この両親に育てられるのが4人の子ども達。 特に次女のジャネット(ブリー・ラーソン)は父の生き方をずっと見てきて、影響されてきた。 何と言っても父親の生き方がひどい。 ジャネットを愛称で「チビヤギ🐐」と呼びながら、育て方はかなり偏っている。 「沈むか、泳ぐか」とプールでジャネットを水中に叩き込むように投げるのは恐怖しかない。 荒療治のレベルではない場面はあちこちにありました。 そして何と言っても、車上生活をさせながら、文句だけはいつも立派で、子どもがひもじい思いをしてもお金は酒とギャンブルに使う。 子ども達を安心させる場所も食料もないのは問題外。 こんな親に限って、突拍子もないアイディアを使うので、たまに子ども達をワクワクさせるのも予想どおり。 あぁ、最近味のある良い役が多かったウディ・ハレルソンがこんなクソ親をやるのか…。 (うまいけど) 幼い頃からの親への反感から、大人になったジャネットは始終表情が堅い。 大人になっても悪影響を与え続ける両親だからどうしょうもない。 だから余計にラストの展開が美談にこだわり過ぎて、まったく共感できなかったです。 実話ベースでご本人達家族の映像を最後に入れるので、あの頃は楽しかったと「美談」にしたのなら、全体のバランスが悪すぎます。 そして個人的に言えばブリー・ラーソンがいまいちでした。 「ショート・ターム」や「ルーム」は凄く好きなのに、今回のジャネット役は合わない。 少女時代のジャネット(チビヤギ🐐)役の女の子はうまかったです。
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