レビュー
期待したが、殆ど笑えなかった。 監督から脚本、恐らくカメラワークなども北野武によるワンマン映画であり、さらに監督の本来の生業であるコメディであり、オマケとしてついでに一番マトモな役までこなしている。 還暦を過ぎた先達に対して誠に失礼だが、脚本の段階から広く意見を訊くべきだったのではないだろうか? 狙いであろうブラックな笑いの部分、例えば犯罪の点数化とか、中尾彬の死体楯などは、笑いよりも悪趣味の範疇で、内輪的な面白がりになっていると思う。 また、さらに狙いであろうまるで疾走感の無いアクション、例えばジィさん方の武器さばきだとか、バスを使用したカー・チェイスなどだが、これらもまた映画的にイライラするばかりで、空回りしている感じがした。 どうも北野武の映画については、コメディがコケる傾向があると思う。やはり、暴力映画の方が遥かに吹っ切れていると思う。
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