
くらっしゃあ

エルム街の悪夢
平均 3.2
【私的ホラー・オカルト映画30選】 ◇本当に怖かった映画②◇ ★死ぬまでに観たい映画1001本《第4版》選出★ 『エクソシスト』に次いで本当に怖かった映画がこの『エルム街の悪夢』。 シリーズ2作目以降は若手監督のメジャーへの登竜門的側面を持つパターン映画(レニー・ハーリンは4作目で注目されて『ダイ・ハード2』の監督に抜擢された)となってしまったが、本作は正真正銘の恐怖映画だと思っている。当時「夢の中に現れる怪物に殺される」というアイディアが、意外とありそうでなくて新鮮だったし、フレディも当然ながらここではまだお笑いの道を志してはいない。 私の中の恐怖の記憶は、一番最初の犠牲者が、夢の中ではフレディに切り裂かれ、現実にはベッドの上から天井に引きづりあげられて、息絶えた後、自らが作った血溜まりにバシャっと落ちる場面と、その犠牲者がビニルに包まれた状態で主人公の前に現れる場面。この二つの場面が初めて観て以来ずっと強烈に心に焼き付いていた。 だから2004年に初めてDVD化された時、再びあの恐怖を(VHSより数段きれいな映像で)味わおうと発売日速攻で購入した。この時点では、ジョニー・デップの映画デビュー作でもあることも認識していたので、それも含めて、めちゃくちゃワクワクして観た・・・のだけど、あれ?こんなもんやったっけ?とそれほど怖さを感じることができず拍子抜けした。残念ながら自分自身に無駄に耐性ができてしまっていたようだ。 だからといって、自分にとっての「本当に怖かった映画」という位置付けは変わることはない。 ところでジョニー・デップの件だが、ヘザー・ランゲンカンプ演じるヒロインの彼氏役でがっつり出ていた。 参考までに、もともと生みの親であるウェス・クレイヴンに続編の構想はなかったが、資金面等で世話になったプロデューサーのロバート・シェイの強い意向にやむなくフレディは滅びていないかも、という含みを持たせたラストにした。そういうこともあり、以降3作目以外、彼はシリーズに関わっていない。 しかし、シリーズ完結後、シリーズ6作すべてを劇中映画ということにして、その映画の中からフレディが現実世界に抜け出してくるという『リアル・ナイトメア』を撮っている。これは、シリーズ最終作『ファイナル・ナイトメア』の空前絶後の酷さに憤慨したためだろうと、私はひとり確信している。