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レビュー
ジュネ
4 years ago
アドリフト 41日間の漂流
映画 · 2018
4.0
2020年76本目は、実際にあった出来事をベースとして漂流生活の過酷さを綴ったドラマ『アドリフト 41日間の漂流』。 ------------------------------------------------------------ ヨットや船が嵐に襲われて漂流する映画は数多くありますが、シチュエーションが海の上に限定されてしまうだけに、どうしても食傷気味になりがちなジャンルだと思います。これまでの作品は、大海原の上でたった1人孤独に戦い続けるパターン、数多くの乗客が次から次に脱落していく「ディザスターパニック」に振り切ったパターンが多く見られました。しかし本作では恋人と「2人」で海上に取り残されます。 ------------------------------------------------------------ しかも恋人は大きな怪我を負っており、自分が死ぬことは即ち「最愛の人の死」を意味するわけです。これだけでも非常に辛いのですが、なんと劇中では2人がいかに運命的な出会いを果たし、いかに互いを深く愛し合っていたか、回想を交えながら進んでいきます。「最高の思い出」と「最低の現実」が交互に繰り返される、『海の上のブルーバレンタイン』とでも呼ぶべき1作に仕上がっており、なかなか見応えがありました。 ------------------------------------------------------------ 『ダイバージェンス』ではイマイチ結果を残しきれなかったシャイリーン・ウッドリーが見事に体を鍛え上げ、遠泳から潜水まで体1つでやってのけているのも素晴らしい。余計な要素を排して90分程度のミニマムな尺にまとめながらも、登場する2人の純粋なラブストーリーに焦点を絞ったのは成功ですし、最後はやっぱり苦難を乗り越える人間の力に勇気付けられる1本でした。
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