レビュー
アメリカの法廷もののおもしろさを凝縮したようなドラマ。実話ベースじゃなかったらむしろ冷めてたくらい展開がすごい。 検察も弁護士も陪審員もメディアもすべての人が真実になんて興味がないところが皮肉っぽくてとてもいい。 また、普段「女だから」と差別をされる女性検事が同僚の人種差別に無頓着だったり、黒人弁護士が公然と母親であることを揶揄したりして、当人以外の差別にはわりと無神経なところも興味深かった。 ◇ O・J・シンプソンのこともこの事件のことも聞いたことがある程度だったので、検察側、特に女性検事がO・Jを有罪と断定する理由がいまいちしっくりこなかった。 それが黒人だからという偏見によるものなのか、制作の都合上カットされたのかが説明されないままだったのでちょっと惜しい。 まだ裁判の途中であっても犯罪者として扱う検察側の態度に違和感もあった。当時はそうだったのか、あるいはメディア戦略なのかな。 「推定無罪」という考えがどこにも出てこないのもちょっと違和感。 ◇ しかしアメリカの陪審員裁判はポピュリズムの極みという感じで非常におもしろい。 けど、やっぱり判決には判事も少しは関わってほしいなとも思いました。
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