レビュー
panopticon

panopticon

8 years ago

5.0


content

カポーティ

映画 ・ 2005

平均 3.3

2018年05月01日に見ました。

抑制の効いた演出による静謐な雰囲気。随所に挟み込まれる地方の風景の絵画的ロングショット。 この監督が生み出す映像がまず好みにどストライク。 そしてフィリップシーモアホフマンの繊細な演技がこの映画を傑作たらしめている。 人間の関わり合いにおいて利害関係というのはどこまでいっても切り離せないものなのだと思う。 愛とはその利も害も包み込むようなもの…であればいいと願うことしかできない。 トルーマンが、自分の鏡となる様な存在を想えば想うほど、自らの冷血が露わになっていく。変えられない自身の本質に気付いて行くというのはこれほどに恐ろしいことなのか。 創作は自分の深層へと沈み込むということ。トルーマンの苦悩を追体験するにつれ、自らの胸の裡もゆっくりと裏返されて行くような気がした。