レビュー
【松岡茉優の“腐演”に終始笑える】 ラブコメディの傑作。連発する「F××K!」をはじめ、いかにもいそうな腐女子っぷりと、飽きさせない演出で“オシャレな映画を見てる感”が味わえる。 芥川賞作家・綿矢りさの『インストール』に続く映画化2作目。監督は『恋するマドリ』の大九明子。出演に『ちはやふる』の松岡茉優、『君の膵臓をたべたい』の北村匠海。渡辺大知は主題歌「ベイビーユー」も手がける。 まず、終始クスクス笑えるヨシカ(松岡茉優)の腐女子っぷり。キスにおののいて、靴を履き直した上で全速力で逃げていく描写や、アンモナイトを愛でる様子が“変かわいい”し、まくしたてるトゲだらけの言葉使いも、いかにもいそうな腐女子っぽさ。「今の彼に会って前のめりで死のうと思った」や、「ジャンヌダルク」のくだりには笑った!松岡茉優の“腐演”っぷりには拍手! それに加えて、飽きさせない演出の工夫っぷり。突然ミュージカル調に変調したり、火花が上がったり、どこか『モテキ』で感じた“オシャレな映画を見ている感”。でも、それぞれの演出がシーンを殺さず、登場人物の感情を強調出来ていたと思う。 総じて、イマドキな女子のピュアで少しねじれたラブストーリーを、終始飽きずにクスクス笑いながら見れる映画。楽しかった!
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