
くらっしゃあ
5 years ago

イヤー・オブ・ザ・ドラゴン
平均 3.2
【思い出映画】 ◇すべての映画の中で、いちばん好きな場面がある映画◇ 「愛してるわ・・・。聞こえた?」 「中国語にも愛はあるの?」 「まじめよ」 「わかってる」 なんていうベッドでの会話のあと、男から離れる女。そして腰にシーツを巻いただけの女のシルエットが大窓を横切り、窓際に座る。大窓の外に見える灯りはチャイナタウンの灯りだろうか・・・。 マイケル・チミノ監督がミッキー・ローク主演で撮った『イヤー・オブ・ザ・ドラゴン』のこのワンシーンが、なぜだかわからないが、今だにすべての映画の中で一番好きな場面。 一匹狼の刑事とチャイニーズマフィアとの息詰まる攻防を描いた殺伐な映画の中で、この場面だけがバックで流れるスコアとも相まって別世界のようだった。 女、トレーシーを演じたモデル出身のアリアーヌの独特の雰囲気もとても好きだった。 そして、ミッキー・ロークは絶対にこの時期の数年間がキャリアの中でいちばん旬であったと思う。 蛇足だが、本作の脚本はオリバー・ストーン(だからまあ、こんなストーリーにもなる)。 老人たちが仕切る旧態依然とした組織を刷新しようと画策するチャイニーズ・マフィアの若き幹部を『ラスト・エンペラー』でブレイクする前のジョン・ローンが演じている。 映画そのものも自分の中では十指に入る。