
星ゆたか

リトル・ダンサー
平均 3.9
2024.10.18 20数年振りに再鑑賞。亮一さんのお陰。 別の[映画ポスター] 幼い女の子達のバレーレッスン光景。 白いヒラヒラ“チュチュ”姿の中に1人だけ、“いごこち”の悪そうなボクシング姿の少年。 『少年は、闘うよりも ただ踊りたかった』 『夢をあきらめないビリー』 このベストフォット賞的ポスターを眺めながら。 見終わって、名作は何年経っても色褪せないなぁと目尻の(涙)😢を拭う。 当時13歳だったジェイミー·ベル。 ❲ダンスが得意で、完璧な北東部アクセントのある少年❳ 条件応募2000名の中から選ばれた。 1986年3月14日イングランドダーラム(作品背景)の近くのビリンガム出身。 祖母·母·姉バレー愛好家の環境の中。 アイスホッケーに夢中だった少年。 6歳からダンスを始め級友にからかわられながらも続け。 12歳でロンドンでミュージカル[ダウンタウン物語]が初舞台だという。 本作では初映画で。 英国アカデミー主演男優賞。 英国米国そして日本でも大ヒット(単館ロードショー記録) キネマ旬報第3位の作品だ。 物語の光景は炭鉱の街だが、ストライキの最中で、炭鉱夫と対立する警察団員で、何か物々しい。 主人公少年ビリーの家は、母が亡くなり痴呆気味の祖母と、炭鉱夫の父と兄と4人で暮らしている。 保守的で頑固な父や兄。 閉鎖的環境では、男の子はそのまま炭鉱夫で生きるしかない。外の世界を知らないし、それまで別に知りたいとも思わなかった。 そんな中、ボクシング練習より、身体のウズウズがダンス、バレーの方に向いていると自覚し始めたビリーは。 自らの女の子も習う教室を見ていると、その母親コーチに何故か見初められ。 ロンドンバレー学校のオーディション参加を勧められる。 その為のレッスンも無料でしてくれるのだ。 この男の子に何か閃くものを感じたのか。 最初は反対するビリーの父親や兄も説得する。 この映画の独特な持ち味は。 登場人物のそれぞれの個性言動をごく自然に造形している所だ。 父親、兄、祖母の身内の日頃。 コーチ母親とその娘と父親の様子。 仲良し同級生の性嗜好(後に立派な?ゲイ)。 父親の同僚。 バレー学校のオーディションの教師達。 誰もかれも、どこかで見た事がありそうで(なさそうで)といった様子。 それらが、イギリス炭鉱街の少し陰気な風景の中で繰り広げられる。 泣いたり笑ったり、怒ったり感情も自然で豊か。 父親は自分たちの人生とは違う生き方の可能性を息子に見て。 考えを変え、自己犠牲(ストから身を引き)になって応援しようとする。 また少年の日々の感情はそのまま、身体に発露され表現の形がダンスになる。 そして時には、父親だって、普段は一家の長として、威張れもすれば、苦悩の末、泣き崩れる事もある。 そんな所も、映画は隠さず人間のそのまま等身大の姿を映像に掻き込む。 監督スティーブン·ダルドリーは。それまで100作以上の新作劇の。 ロイヤルコートシアターの芸術プロデューサー兼監督。 最後の大人になった主人公が舞台で舞うダンサーは。 アダム·クーパーという英国の有名な人らしい。