レビュー
てる

てる

5 months ago

2.5


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きさらぎ駅 Re:

映画 ・ 2025

平均 2.9

前作から3年後のお話し。生還した明日香が主人公だ。 明日香はきさらぎ駅のことを世間に知ってもらおうと、インタビューをうけ、番組を制作してもらっていた。しかし、テレビで放送してもらうことはかなわず、 彼女は再びきさらぎ駅に向かうことになる。 テレビのインタビューのような映像から始まる。それが伏線であるのだが、どうにも退屈なのだ。 これはいつ終わるのだろうかと思ってしまう。まさか今回はこのスタイルでやっていくわけじゃないよなと不安にさせられる。 そういえば、前作は手持ちカメラの映像でやっていたし、撮り方にこだわる監督なのだなぁと思った。 なんだか色々とルールが増えていて、デスゲーム感が強くなった。もはや一片もホラー要素がない。 校舎内で飛び出してくる謎の男を待ち伏せ、殴りかかるカットがあるのだけど、これがハイスピード撮影なのだ。アクション映画の要素も取り入れたいってか。なんだかそのカットを観て、興醒めしてしまった。 色々と試してみたい。やってみたい。これ面白いんじゃない? を詰め込むのはいいけど、ホラー映画でハイスピードはやめようよ。 ルールが色々と増えてしまっているから、悪趣味な遊園地のアトラクションのように思えてきた。 なんだいあの目玉は。そのでかい目玉に潰される。潰すだけなら目玉じゃなくてよくない? 前作の最後に出てきた目玉の使い所を探してて、ようやく使い道を見つけたのがあれだったんでしょ。 もっと設定を練ったほうがよかったんじゃない? でかい目玉に見られたら死ぬとか、見られないように思案するとかさ。あれじゃあ目玉が可哀想だ。おれこんな風に使われるの? って言ってるよ。 ラストもよくわからない。明日香の言動を馬鹿にしたり、オカルトを疑うような輩をきさらぎ駅に誘導したらしいのは分かった。 だが、あの意味深な笑みはなんだったのだろう。思惑通りだしめしめってことなのかしら。どんなことを考えてその行動に至ったのかいまいちわからない。 自己犠牲で他の人を助けようとしていたのではなかったのか。 きさらぎ駅に留まり続けようとしているのもよくわからない。 あれだけの人数の人が消えたなら、警察が動かないはずないよね。きさらぎ駅に救助が来てもおかしくはない。きさらぎ駅という神隠しを本格的に解決するように行政機関が動きだすよね。 都市伝説だったのに実際にある現象に変わってしまった。 あれは何だったんだろうね。不思議だね。ってのがこの作品の怖さだった。 なのに、きさらぎ駅ってのは都市伝説でもなんでもなくて、実際に存在している場所になってしまった。 そうと分かれば対処法なんて色々考えつくだろう。だって、実際にきさらぎ駅は行くことができるし、見て触れるのだ。だったら武力行使でなんとかなってしまう。 未知の何かが作り出した謎の空間なのだろうが、それに恐怖を感じない。 むしろ遊園地のアトラクションのようになってしまっていて、訪れた野次馬たちは浮かれた観光客に見える。ならば、最後の明日香のセリフは、さながら観光客を導くガイドのようだ。 この謎現象をアトラクションとしてしまう明日香に恐怖を感じる。 同級生とは20歳も年の差がついてしまい、きさらぎ駅の件で変人のように扱われ、さらに最愛の母は介護が必要になっていた。彼女にとって現在は嫌なことばかりなのだ。現実から逃げ出したいという気持ちもあったのかな。 親からの言いつけにより、正義感が強く、献身的な性格なのだ。一見そう見えるが、彼女の場合はちょっとズレている。きさらぎ駅からの生還者が必ず不幸になっているように、彼女もまたその影響を受けているのかもしれない。 きさらぎ駅から帰ってきてから、明日香の正義感は知らず知らずのうちに歪んでしまったのかもしれない。きさらぎ駅に魅せられ、取り込まれてしまったのだろうか。 いや、考えすぎか。