レビュー
マーベルやDCコミックスに対抗できるシリーズものとなったかもしれない、マシュー・ヴォーン監督の残した大きな遺産を、どこの馬の骨ともわからないジェフ・ワドロウとかいうド素人が一瞬にして使い果たした見るも無惨な第2作。 とにかく腹立たしいのは主人公であるキックアスを感情移入など到底できっこない「イヤな奴」に変えてしまったことです。今回のコイツと来たら「暇だからまたヒーローやる」という短絡的な考えで活動を再開し、せっかく幸せな生活を始めたヒットガールをてめぇの都合で巻き込む始末。誰がこんなやつに共感できるのか甚だ謎です。 ヒットガールに関してもスクールカーストの上位の奴等から散々イジメられるんですけれど、その後のリベンジの果たし方が本当に下手くそで。そんな親の力を借りた発明品で勝った気になってどうするんだ、という感じでした。 ジェフ・ワドロウ監督はマシュー・ヴォーンが作り上げた世界観やキャラクターを使いまくって一見見映えのする映画に仕上げてますが、一番重要な登場人物の成長が描けてなくて中身がスカスカです。今回の失敗で続編の構想が白紙になったのはホントに悔しくて仕方ないです。
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