レビュー
レビュー
star3.5
(一般的には評価は低めだろうが)個人的には好きな作品。『ゼロ・グラビティ』系に見えるけれどあちらよりは遥かに深い。原作はリリー・ブルックス=ダルトンの『世界の終わりの天文台』で、小説を読めばこの映画の静けさの理由がよく分かります。 劇的な展開を予測したり宇宙物が大好きな方はかなり拍子抜けでしょうがコレはSF作品ではなくて文学作品なのです。まぁ驚くほどチープに感じる箇所や(特に宇宙船外観)、舞台かと思うほどのセット感丸出しのシーンや、主人公の格好良さだけをやけにクローズアップした感じは否めないし矛盾も多いことは認めます。 エログロ無しで子供でも視聴可能、しかしながらファミリー向けと言うよりは"人生も後半の大人"向けで、特にお爺さん映画好きの方にオススメ。監督で主演のジョージ・クルーニーの熱演に新たなお爺さんキャラクターを見出した事は朗報です!ジャックニコルソンとロバートデニーロの後が薄かった映画界、ヒュー・ジャックマンが老いるのを待たなくていいじゃないか。(そんな印象) なんか似てるなぁと感じて調べたら、やはり『レヴェナント 蘇りし者』マーク・L・スミスが脚本でした。あ〜私はジワっと好きなのかもこの映画。大ヒットとは無縁でも印象に残る作品ですね、そんなに悪くないですよ。地味にスタートして地味に展開して地味に終わる....こんな映画があっても良いかと。 グレコリーペック主演、ネビル・シュート原作の『渚にて』をオマージュとしていると思ったのは私だけでは無い筈。少女アイリスの解釈ですが、これは見る人の自由でいいと感じました。何箇所か本気で泣けましたけど内緒にしておきます。
40