
アリちゃんパパ
6 years ago

鑑定士と顔のない依頼人
平均 3.5
最近美術鑑定士(キュレーター)を扱う映画、ドラマがちょっとした流行りになっていますが、本作はその中でも一級品です。主人公を演じるジェフリー・ラッシュは、有能だけれど傲岸不遜なキュレーターが徐々に追い詰められてゆく過程を彼らしく繊細に演じています。流石アカデミー賞俳優です。 本作のテーマは「老いの不安と哀しみ」だと考えます。同じテーマを描いているショーン・コネリーの「エントラップメント」にはラストに救いがあったのでホッとしましたが、本作には救いがありません。ですから私のように老境に入っている人間にとって、本作を観るのはちょっと辛いものがあるのです。