レビュー
ロアー

ロアー

5 years ago

3.5


content

ザ・ホワイトタイガー

映画 ・ 2020

平均 3.5

2021年01月25日に見ました。

裕福な家庭に入り込んだ社会の底辺にいる運転手という設定や、格差社会がテーマというところが「パラサイト」を彷彿とさせる作品でした(原作があるそうなので多分こっちの方が先ですが)  ついついきらびやかなインド映画ばっかり観てるけど、それは光のインドであって実情はこの映画みたいな闇のインドなんですよね、きっと。 韓国でもインドでもしみついた身分の差を匂いで表現していたのが印象的でした。「父は何故毎日歯を磨くことを教えてくれなかったんだ」ってシーンの不穏さに、腹の底がゾワゾワする感じ。。。 ベストセラー小説が原作だからか、はっとするような台詞がバンバン出てくるのも印象的でした。  好意的なように振る舞っている主人夫婦ですら、結局はバルラムのことを見下していてあからさまに見下すよりも胸クソに感じたんですが、「ニワトリの檻」に例えられていたように、抗おうともしないしみついた使用人気質というのが余計に闇深くて危うい狂気を感じます。このバルラムも「ジョーカー」とか「タクシードライバー」の主人公のように、観ているこっちを不安させる何かを持ってる。 犯罪には違いないけど、ある意味それが彼らにとって正しいハッピーエンドだと思ってしまう何かも。