
hanako
2 years ago

生きる
平均 3.8
2024/2/1 「死んだように生きる」か「生き生きと死ぬか」。さて、あなたは? 非常に本質的で根源的なテーマ。思っていた以上に、「感動的でシトシト泣く」ことはなかった。テンポもよく風刺がキツく、ジリジリと観てる側が冷や汗かいてくる感じですね。 ◆ 「最も大事なのは、この椅子を守るために何もしないことである。しかしこれでいいのか。」日本の大多数のサラリーマンはこの思想のもと、死んだ目で会社に通っているのではないだろうか。笑 市民からの声をたらい回す官僚主義。権限を無数に分けて、結果的に誰も決定権のない組織は「シン・ゴジラ」で描かれた時代まで変わっていないですね。いかにも日本的です。 ◆ 黒澤監督の演出がやはり流石すぎる。 コミカルとシリアスのバランスが絶妙。コミカルなシーンは笑えず、逆にシリアスなシーンで吹き出してしまう。また、“全部セリフで説明しちゃう系”ではない、空気感や表情などの、余白で観客に伝える演出も素晴らしい。独特なカメラワークなので中々画面から目が離せない。 女学生のハッピーバースデーソングでまさに「生まれる」主人公。その次のカットがいきなり主人公の遺影。倒叙法の演出がここまで活きる構成に衝撃。