レビュー
とき

とき

6 years ago

4.0


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日本沈没2020

テレビ ・ 2020

平均 2.9

災害規模は大きく異なりますが『東京マグニチュード8.0』のような雰囲気をイメージして見始め、2話目終盤の展開で絶句。 見続けようか迷ったものの、その直後の主人公のふるまいにあまりアニメでは描かれないような嫌なリアルさがあったので気になり、中盤からは一気見してしまいました。 最後まで見ると、前半で描かれたあまりに唐突で理不尽な死の積み重ねのために、後半で描かれる死が悲劇とは異なった意味で捉えられたことに気づきました。前半でなんだこりゃと見るのをやめるのはもったいないかもです。 ジャンルはSFっぽい要素もあるんですが、かなり寓話的な作品で、テーマ性が強く見応えがありました。 母親がフィリピン人で父親が日本人の主人公、ひきこもりの先輩、ユーゴスラビアの内戦で家族も国も失った男性、孤独な老人、様々な事情で社会を追われた人達が集まってできたユートピア…ネタバレになるので避けますが他にもたくさん。。 色々な属性の登場人物を意識的に配置しています。だからといって突き放すような内容ではないです。 年頃の甘えたな姉や、日本が嫌いと吹聴して海外かぶれしている弟、ひきこもりの先輩が途方もない極限状態のなかの周囲との関わり、助け、別れで成長する姿に説得力がありました。 作画が…というシーンは多かったのですが、それを上回るものがありましたし、個人的にも周りにいる、いた、大切な人達のことを考えさせられました。そんなことを真面目に考えさせてくれる作品はなかなかないので、私はおすすめします。