レビュー
第二次世界大戦でドイツ軍がデンマークに埋めた地雷を撤去する話です。 評判通り素晴らしい映画でした。 決して楽しい気分になれない作品でしたが、戦争というものの虚しさや悲惨さを見事に描ききった作品です。 最初の信管を抜く場面から心臓を鷲掴みにされるような息苦しさを覚え、観ているだけのこちら側もストレス度MAXです。 そしてその撤去を行うのがまだ幼さの残る少年兵でした。 15才の少年兵が徴兵される辺りはドイツの敗戦濃厚な国内事情が映し出されています。 対人間では友情を築けるような関係でも、国家というものを挟むと憎しみの負の連鎖が止まりませんね。 遠方からの美しい砂浜の映像に兵士が小さく撮影されている技法により、大自然の中での人間の小ささや無力さを感じさせられます。 人間の優しさと兵士の厳しさをラスムスン軍曹を演じたローランド・ムーラーが素晴らしい演技力で表現していますね。 世界にはまだ5000万個の地雷が埋まっていると言われており、後世に残していくべき作品だと感じました。
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