
uboshito

下剋上球児
平均 3.6
TBSの日曜劇場にも当たりハズレはあるけれど、本作は「当たり」の方。というか「大当たり」。もうタイトルからして「下剋上」と謳っている以上、第1話から、この子たちが最後には勝つことがわかりきっているのに、それでも毎話、胸熱の展開で目が離せなくなって…アマプラで3日で一気見してしまった…こんなん、毎週毎週待っとられんわ。 野球、一切見ないし、やったこともないし、大谷さんも興味ゼロだからテレビ出てきたらチャンネル変えちゃうんだけど、なぜか野球ものって、映画にしてもドラマにしてもあんまりハズレがない…ちょっと今週、仕事が忙しすぎてストレス半端なかったんだけど、本作を夜中に毎話泣きながら見てたら頑張れたw 最高の3日間を過ごさせてもらいました。 何よりも黒木華が最高。彼女の存在の大きさが、球児だけでなく、視聴者の心の支えにもなっていた。鈴木亮平の演技が嘘くささゼロで、リアリティ全開だったのもすばらしいが、球児役の青少年たちも皆、とても良かったと思う。なんだろう…脚本が秀逸であることに加え、演出が冴え渡っており、ドラマってもちろん作るの大変だと思うし、野球の場面はうまくそのショットが撮れるまでの苦労とかあるはずなのに、そんなこと微塵も感じさせない没入感を伴う撮影、編集、演出のレベルが半端なく高く、怒涛のごとく各話を次々に見続けた、という感じだった(わー…ここにも塚原あゆ子が関わっとった)。 先生を復帰させたい、監督に恩返しをしたい、このまま野球を続けたい、さまざまな生徒たちの想いが丁寧に描写され、特にへたっぴな生徒が練習を続けることで上達していく様はもちろんのこと、何よりも主人公の南雲自身の成長物語でもある点が、さらに胸を熱くし、正直、後半はずっと泣きながら見ていた。前半は、南雲が、生徒たちの言動にハッとさせられるというシーンが多々あり、高校球児以上に南雲の成長物語を描くドラマであることが明確に描かれていた。そうして中盤あたりで南雲の秘密が暴露されるところは、正直、こりゃあ尺稼ぎやろな、と思ってたけど…そこでも生徒たちが「南雲監督に戻ってきてほしい!」とか、「南雲監督のことしか信じられないやろ」とか、そうした純粋な感情と、南雲自身の心の動きが相まって、なんでこんな泣いてるのか自分でもわからなくなったけど、なんというか、これまでの人生をちょっと思い返しての、後悔の涙が混じってるのかもしれないな、とか思ったり。 ただ…ただね…ラストで皆が成長して同窓会をやるとかいうシーンがどうしても興醒めで…こういうの、TBSは本当に好きだよなぁ、とちょっと残念だったので、星は4.5。最後までみんな笑顔だったのもとても良かったし、偽善的では決してなく、とても元気をもらえる、良いドラマでした。 【視聴:Amazon Prime】