レビュー
私の大好きな映画『ジョン・ウィック』の監督が、あの女傑シャーリーズ・セロンを主人公にアクション映画を撮ると聞いては黙っていられません。さっそく劇場へと見に行って参りました。 確かにアクションシーンの出来映えは流石の一言で、「本気で痛い」が伝わる演出になっているのが素晴らしいところです。女性は男性に比べると非力ですから、これまでのアクション映画ではどうしても銃器に頼らざるを得ず、大人数の男に囲まれての格闘シーンは不自然にならざるを得なかった。 しかし今回は急所を確実に狙い、凶器を駆使する徹底ぶりが見事ですし、シャーリーズ・セロンの鍛え上げられた肉体美に釘付けです。他方、ストーリーはどうしようもないレベルで退屈かつ散漫で、なぜこんな複雑かつ理解を放棄させるエスピオナージュにしたのでしょうか。 この点は話の構造を「バカ」が付くほど超単純化することで、見所であるアクションをより際立たせた先例『ジョン・ウィック』を見習うべきではなかったかと思います。
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