レビュー
セイクク

セイクク

6 years ago

4.0


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ジョーカー

映画 ・ 2019

平均 3.8

大道芸人の男が悪の化身ジョーカーになる過程を描いた映画です。 ちなみに原作のジョーカーとの比較無しで純粋に映画のみの評価です。 傑作と名高い「ダークナイト」ですら全く心に刺さらなかった私も本作は楽しめました。 他のアメコミ物とは違いターゲット層が一般の大人であり、アメコミ映画特有の昔懐かしい層及びアクション好きな人や子供を完全に切り捨てている点で制作側の意気込みを感じました。 レビューを見るとジョーカーに詳しい人は辛口のコメントが多そうですね。 個人的に一番の見せ場は数回発生する笑いが止まらなくなるシーンで、この症状は発達障害の一種で特に緊張を強いられる場面で本人の意思とは関係なく発生します。 映画を見ていく中で本人は笑いたくないのに笑ってしまう苦悩がリアルに描かれており、これまでの人生の壮絶さが伺えます。 (ちなみに私の周りで同じ症状の方がいます) あと小さい頃コメディアンになると言ったら周りが笑った。大人になって言ったら誰も笑わない〜の下りも空気の読めない特性が伺えます。 最下層で育った恵まれない環境でというよりも、本来補助が必要な人が誰からも助けてもらえない環境で二次障害の「鬱」を引き起こしている場面など障害に詳しい描写に感心しました。 ホアキン・フェニックスの顔つきを含め段々とジョーカーになっていく演技も良かったです。 そして裸になった場面での身体つきや走り方が気持ち悪い点も役作りとして高評価でした。 最後は全くいらないラストでしたが、なかったものとして考えれば良く出来た作品だと感じました。