レビュー
アリゾナ州の砂漠地帯に隕石が落下。熱に浮かされ、隕石に付着していた地球外生命体が活性化する。地元短大の生物学教授×地質学非常勤講師×消防士志願のフリーターの奮闘を描くドタバタSFコメディ。  ◆46億年の進化の歴史をSFテイストで 地球上の生物の2.5倍の塩基配列だ!とか、有糸分裂をしている!とか、難しい事はよく分からないけど兎に角ヤツらの成長速度が速い。地球上の生物が46億年かけて進化してきた事をわずか1ヵ月で成し遂げているらしい。何という生産性の良さ。シンギュラリティの暗喩ですか? アメーバ状の単細胞生物が翌日にはワーム状に。数日後にはプチ熱帯雨林と食物連鎖を形成(TDSのセンターオブジアースみたいで非常に好みなデザイン)。 昆虫型→両生類型→爬虫類型→翼竜型(爬虫類?鳥類?)→霊長類型と、登場する度に姿形が変化(進化)するので観ていて飽きない! 生物が進化する歴史を辿る様はさながら夏休みの自由研究。2001年の映画だけあって多少のCGの粗さは仕方なし。次はどんな珍妙なエイリアンが登場するのかとワクワクした! ◆くっだらないボケがジワジワくるw 田舎の短大講師が一発逆転の大発見を独占しようとする。軍部が強制介入して学者陣を締め出す。学者が事の重大さに気付いて警告するも聞く耳持たない脳筋共。あれよあれよという間に進化して手に負えなくなるエイリアン。市長は何とかしろの一点張り。単純ながら学者も軍人も政治家も皮肉った様なプロットが良い。そんなプロットの至る所にしょーもない小ネタがわんさか突っ込んである。 羽虫型のエイリアンが地質学者Harry(Orland Jones)の体内に侵入。直腸から摘出するドタバタ一連シーン。ありがちな掛け合いだけど畳み掛ける様なテンポが良い。(つまり吹替だと面白くない。) 頭もお股も緩そうな学生が有糸分裂の説明を聞いて“可哀そう”と呟いたり、翼竜型のエイリアンをショッピングモールで誘き出す際の掛け合いだったり、観ていてクスッとくるシーンが多い。 ラストに特大成長したエイリアンの肛門と思しき部分から大量のシャンプーをぶち込む浣腸成敗エンドも、本当に下らないのにふふってなるw 主人公達がノーベル賞を取るのではなく、シャンプーのCMキャラクターに起用される後日譚のワンカットが差し込まれているのも、アメリカのコメディ映画っぽくて好き。 ロゴマーク?の三つ目のスマイリーはインパクトが凄かったのに、本編では出てこなかったんですね?
いいね 1コメント 0


    • 出典
    • サービス利用規約
    • プライバシーポリシー
    • 会社案内
    • © 2024 by WATCHA, Inc. All rights reserved.