レビュー
鉄道を狙った強盗団が罠にはまり逃避行の末にメキシコに辿り着き、政府軍に戦いを挑むまでを描いた傑作西部劇です。 従来西部劇は、勧善懲悪、主人公が悪人をやっつけてめでたしめでたしのストーリーがほとんどでしたが、本作では滅びの美学が描かれており、アメリカン・ニューシネマの系譜に属していると考えます。 そんな理屈はともかく、ラストの壮絶な戦いは西部劇の歴史に燦然と輝く名シーンです。 ウイリアム・ホールデン、ロバート・ライアン、アーネスト・ボーグナイン、ベン・ジョンソン、ウォーレン・オーツ。皆西部劇の歴史に名を刻んだ名優達がそれぞれに印象深い仕事をしてくれています。 印象深いのは哀愁漂う名曲「ラ・ゴロンドリーナ(ツバメ)」が本作に深みを与えていることです。この曲が、別れゆく大切な人に対する想いを飛び立つツバメに例えていることを知ることができ、感慨深いものがあります。
いいね 5コメント 0


    • 出典
    • サービス利用規約
    • プライバシーポリシー
    • 会社案内
    • © 2024 by WATCHA, Inc. All rights reserved.