レビュー
どりんこ

どりんこ

6 years ago

4.0


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四月の永い夢

映画 ・ 2018

平均 3.5

2020年07月18日に見ました。

心の中の止まった時間が緩やかに動き出す、しみじみと穏やかな作品。 3年前に恋人を自殺で亡くした初海は教員を辞め、蕎麦屋でバイトをしながらひっそり暮らしている。そこにかつての教え子や好意を寄せる青年といった、変わっていく時間が流れ込んできて、徐々に初海を動かしていく。 この映画は止まった時間の描写がすごく丁寧で素晴らしい。初海の家にあるレトロな扇風機やラジオは昭和を思わせ、初海の中の止まった時間を象徴している。(作品設定は2016年) 読んでいるマンガもめぞん一刻という徹底ぶり。(一瞬しか出てないけど笑) 音楽も必要最低限のシーンでしか使わず、自然の音を尊重していると感じた。 それ故に、初海の心の葛藤や動きを感じることができる。 初海役の朝倉あきさんの演技もごく自然ながら、声に存在感があって良かった。 終わり方も良く、とても好きなテイストの映画でした。