レビュー
レビュー
star3.5
2019/7/13 アリアスターならではの胸糞悪い治癒系カルト映画。 家族を全員失って鬱病で苦しむ主人公ダニは彼氏のクリスチャンと共に友達の故郷スウェーデンの田舎で行われるお祭りに参加する。そこでは9日間行われる祭りで毎日いろんな行事が行われる中、主人公達はこの祭りが何かおかしいことを少しずつ気づくことになる。 明るいホラー映画は人生初めてだった。アリ監督が撮った前作のヘレディタリーも半分目を閉じて観たくらい元々ホラー映画は苦手だったが、真昼を背景にしたホラーが気になって鑑賞した。すごく明るいから怖くないだろうと思ったけど、明るくても本当に不気味だし特にグロシーンはハッキリみえる。 やっぱりアリ監督のホラー映画は"すごい"というか表現しかできない。演出も作りが素晴らしいし、伏線回収も上手いし、主人公の心境変化もうまく表現してる。背景のお花畑や草原も綺麗だし、村の風習の独特な世界観に引き込まれそうだった。あとみんな笑顔ですごい酷い事してるのが衝撃だ。ダニ役のフロレンスの演技は鬱病とはなんなのかうまく伝わって来た。特に嗚咽するシーンは自分も気分が良くなかった。しかし、この映画は後味も悪いし胸糞悪いが上出来すぎて批判できない。アリ監督の作品は何を伝えたいのかは分からないが、映画としては素晴らしい作品だということは間違いない。 鑑賞するときは映画の背景一つ一つに小さな伏線があり、特に村人の呼吸法を注目してほしい。観た後は解説をみたらまた楽しみが増すがだろう。自分も観た後、監督のコメントで1番衝撃を受けたのは、この映画はお祭りの三日間だけしか出てなくて、まだミッドソマーは続いているということ。
30