レビュー
たっちゃん-半変人のお調子者-

たっちゃん-半変人のお調子者-

3 years ago

3.5


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X エックス

映画 ・ 2022

平均 3.1

男女数人でバンに乗り遠出、途中で給油、目的地は平屋の薄汚い小屋…などなど、どっかで観たぞ?笑と思ってしまう冒頭。 でも小屋の所有者である老夫婦が現れる辺りから一気に映画は不穏な空気に満ち始める。 お互いお世辞にも綺麗とは言えない見た目、旦那はめちゃくちゃ高圧的、妻は飲み物を振る舞ってくれたかと思ってたら急に体に触ってくる、圧倒的に強い殺人鬼が現れるわけでもないのに、なんかもうすっごい嫌笑笑 でも、夫婦の色褪せきった日常が映る度に段々と切ない気持ちになってくる。 どんなに気持ちを若く保っても、時間は一切待ってはくれず、どんどん身体は老けていく一方。 妻が旦那を誘っても「もう心臓がもたないんだよ…」と断られるばかり。 愛し合っているのに…とても切ない。 そんな夫婦の日常など露知らず、小屋ではポルノ映画を撮影し、とにかくヤリまくりな主人公達… そりゃ皆殺しにしたくもなるよなぁと少しだけ同情心が芽生える笑 主人公は主人公で、若かりし頃の老妻と同じように、自分の夢を追いかける存在。 二人を重ねる為にわざわざ主人公と老妻を一人二役でやってるこだわりっぷり。(特殊メイクで全く分からんけど笑) 自分に向けられた老妻の羨望と嫌悪が入り混じった複雑な感情を「知った事か!」と文字通り踏み潰して去っていく主人公の姿に痺れた… 老妻にとっては薄汚い仕事であるポルノ出演も彼女にとってはスターになる為の足掛かり。それの何が悪い!と最後完全に主人公と老妻の重なりが解消される展開が良かった。 終盤の畳み掛けるような残虐描写の連続は凄い。 不意打ちが多くて、ホラー的でもあるし、なんでヨボヨボの老夫婦が若者達を皆殺しできるのかの理由付けにもなっててよかった。 まぁでも話の動き出しが遅いというか… 不穏な空気で引っ張る時間が長いなぁという印象は残った。 映画評価基準 この映画が好きか 6 没入感 7 脚本 7 演出 7 映像 8 キャスト 8 音楽 7 余韻 8 おすすめ度 6 何度も観たくなるか 5 計69点