レビュー
危機に陥った時、人は正しい判断を下せるのか? エンジントラブルで制御不能に陥ったエアバス機。ハドソン川への着水という選択を取り、乗客の命を救ったサレンバーガー機長。しかし、機長の選択は最善だったのか?というのが事故調査委員会によって検証されていく。 この映画の肝は、機長の正しさが立証されていくことのカタルシスにあると思いました。乗客を救ったのに、自分の行動の是非に世間から疑問を投げかけられ、金銭的にも苦しく職に復帰できるかもわからない状態。そんな機長が調査委員会の面々と相対し、自らの正しさを証明する。これがなんとも爽快で、自身の名誉を自ら守る機長の行動に感動します。 危機に陥った時、人は正しい判断を下せるのか?「危機」から逃げて自らの責務を果たそうとしない人間が、世の中には多くいるでしょう。そして危機にこそ、人間の本質というものが試される。それは紛れもなく、自分を信じているか?ということなのかもしれません。
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