レビュー
 映画の当たり前と現実とのギャップが面白かった。派手なアクション、ピンチは運良く乗り切る、無傷で死なない、最後に正義が勝つ。映画内では最強のシュワちゃんが、現実世界では弱くなっちゃう。少しのアクションで肩脱臼したり、撃たれて血を出して瀕死になったり人間らしくなる。そう考えるとアクション映画のヒーローって無敵すぎるよね笑  子供のダニー(オースティン・オブライエン)が「現実ではこんな事ありえないよ」ってちょくちょく言うんだけど、そのダニーが割と強くて大活躍で笑った。「お前のその動きもありえねぇよ!笑」って何度突っ込んだことか。  殺し屋ベネディクト役のチャールズ・ダンスが色気があってカッコ良かった。ああいう真摯なイケオジの悪役好きだなぁ。白スーツと拳銃めっちゃ似合ってた。  ベネディクトが現実世界で銃ぶっ放しても周りの人が無関心。このシーンは現実世界の冷たさを痛感した。現実世界なんて他人に興味ない人間がほとんどだもんね。悪役よりも他人に無関心な人間の方が悪人なのかもしれない。  悪役の気持ちになったら現実世界で反乱起こしたい気持ち分かるなー。毎回ヒーローに負けて良い気分なんかしないはず。悪役に感情移入できる映画は少ないから新鮮だ。  「現実では悪が勝つ」ベネディクトがそう言ったように、もし映画の悪役たちが現実世界に現れたら、ご都合主義が無効化されてワンチャン天下取れそう。みんなは悪役呼べるとしたら誰を召喚したい?
このレビューにはネタバレが含まれています
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