レビュー
2019年229本目は5年越しの続編となり、キャストも再集結した『マレフィセント2』。 -------------------------------------------------- 前回はオーロラ姫の実父ステファンを卑劣な悪漢、3人の妖精を無責任なネグレクトババア、フィリップ王子を役立たずの木偶の坊に改編し、マレフィセントがスーパースターダムにのし上がる映画に仕立てたわけですが、なんと続編ではそれでも飽き足らずフィリップ側の親族まで巻き込むもんだから驚きました。いったいどれだけ周りに悪役を増やせば気が済むんでしょう。 -------------------------------------------------- しかも今度の敵、ミシェル・ファイファー演じるフィリップの母親は、見ていてストレートに胸糞が悪くなるゲスの極み熟女で、ちょっと度を超してます。フィリップは前作と変わらんレベルで何の役にも立たず、次期王位継承者の威厳も保てない有り様ですし、今回はオーロラ姫も育ててもらった恩義を忘れてコロリと義母に騙される始末。一事が万事こんな調子でマレフィセントを「極端に良い奴」扱いする脚本の雑さは何にも変わってません。 -------------------------------------------------- 話のスケールはどんどん収集がつかなくなってくるんですけど、最後はテキトーな「ラブ&ピース宣言」で締め括ろうとするもんだから唖然としました。ディズニーはやたらと現代的世相を反映しようと今回も「ダイバーシティ(多様性)」と「ユニティ(一体感)」を前面に押し出してますが、まずはその多様に広がりすぎた脚本を1つにまとめる方が先決だと思います。
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