レビュー
レビュー
star2.5
久しぶりのアイスランド映画。 相変わらず暗く冷ややかな風土を感じる独特な描き方、説明口調にならないので最初は背景が読み取りにくい。 表向きは裕福だが勤務先のお金を使い込み多額の借金を抱える弁護士のエリック。 弟のアレクは出所したばかりだが、兄弟はお金欲しさに麻薬密輸の計画を立てる。 密輸するのはポーランド人のシングルマザー、ソフィア。 コカインをパッケージ化させたものを飲めるだけ飲み込み、アイスランドに入国。 しかし気分が悪くなり飛行機の中で吐き出した「ブツ」を一つ落とし、その後警察の捜査に追われる…そんなお話。 体調がどんどん悪くなるソフィア、そばで見張る弟アレク。 空港の監視カメラから手配される2人だったが事態は思わぬ展開に。 捜査する女性刑事レナは元セルビア難民でそんな背景をもっと生かせば良かったかも。 捜査も単独で行っているから結末も何とも言えない。 さて、原題は「Vargur / Vulture」で「ハゲワシ」の意味ですが、死肉を食べる習性があり、弱っている敵を真下に虎視眈々と狙っている意味があります。 つまり他人を食い物にする冷酷な存在のこと。 だから原題通りの結末で何とも救いようのない「悪はいつまでも悪」と言うことか。 ソフィアが最後まで口を割らない意思の強さは何だか良かった。 兄弟の母親のジャンキーぶりも悲惨で、救いようのない内容でした。 アイスランド映画ではお馴染みの役者も出ていて、いつも苦虫を噛みつぶすような表情が多い。 暗く寂寥感のある舞台でエンタメ要素は皆無。 でも癖になるアイスランド映画でした。
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