レビュー
後にミレニアムシリーズの3作品を手掛ける事となる手塚昌明が監督を務めた、2000年公開のゴジラシリーズ第24作。 ゴジラの見た目こそ同じですが前作『ゴジラ2000 ミレニアム』の続編という位置づけではない今作は、1954年の1作目『ゴジラ』に登場した個体が実は倒されておらず、今回4度目となる日本襲撃に対ゴジラ特殊部隊Gグラスパーが立ち向かうという物語です。当時のフィルムと新撮影像を組み合わせた1954年のゴジラ初襲撃シーンには思わず興奮しましたが、まずあれ自体を改変するのはかなり勇気のいる決断ですよね。またゲスト怪獣には完全新規造形の超翔竜メガギラスを登場させるなど、前作同様「新たなゴジラ映画の創造」という意欲が感じ取れる作品です。ただ本作はそれらが全体的に良くない方向へ向かっているというか、単純に自分と合わないんですかね。人間ドラマや細かい描写など含め全体的にバランスが悪いと思いますし、本筋とメガギラスが別個の話なのでどっちの話にも乗れないのも残念です。あと戦闘兵器や怪獣バトルの場面で引きの画が多く、めちゃくちゃチープに見える上にカッコよくないので要らないと思いますね。晴天のクライマックスもゴジラ映画っぽくなければ迫力も薄い。。。 ミレニアムシリーズは昭和シリーズ、平成シリーズと比べ作品ごとの関連性が薄いので、今作も単体作として見る分には少なくとも怪獣映画としての見応えはある作品だと思います。
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