独裁者
The Great Dictator
1940 · コメディ · アメリカ
127分



1918年――第1次世界大戦の末期、トメニア軍陣地では1兵卒であるユダヤ人の床屋( チャーリー・チャップリン)が奮戦していた。しかし、敗色は濃く、前線では敗退がつづき、上層部ではひそかに平和交渉が始められていた。何も知らぬ将兵は勝利を信じてた戦った。トメニア軍の空軍将校シュルツ(レジナルド・ガーディナー)は敵に包囲され、危ないところを床屋に救われた。傷ついたシュルツを助けて2人はトメニアに命からがら逃げかえったが、その時すでに戦争には負けていた。床屋は戦傷のためすべての記憶を失い病院に収容された。数年の年月が流れ、トメニアに政変が起こった。その結果ヒンケル(チャーリー・チャップリン)という独裁者が現われ、国民の熱狂的な歓迎を受けた。
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セイクク
4.0
チャップリンの独裁者ヒトラーや帝国主義に対する痛烈な風刺映画です。 現在目線で観た感想として正直に4点を付けましたが、ヒトラー存命中に作った歴史的価値は文句なしの5点でしょう。 公開当時に観たらさぞかし驚かされたと思いますし、まさに命をかけて制作された魂の映画です。 当時タブーだったユダヤ人もはっきりと描写されており、単なるエンタメ映画や恋愛映画とは「格」が違います。 チベット問題など現在でもマスコミを含め見て見ぬふりしているような問題がありますが、世界のどの監督が大衆作品でここまで踏み込めたでしょうか。 コメディ部分も現在でも楽しめるレベルで、ハンガリー舞曲の髭剃りなど我が子はなんども観て笑っていました。 コメディなのでハードルが下がり色々な世代が見れるのも、この映画の素晴らしい部分の一つですね。 そして最後の演説はやはり映画史に残る名シーンです。 それにしてもハンナを演じたポーレット・ゴダード美人すぎ!(笑)
ダニーダン
5.0
チャップリン大先生の 一貫して作り続けてきた強い者 権力やブルジョワを 真っ向から蹴散らして笑い飛ばしブレない愛の尊さをうたい続けてきた作品の中でもその集大成にして 初のチャップリン作品としてのトーキー映画! 冒頭シーンで 独裁者ヒンケルと ユダヤ人床屋が似ているのは単なる偶然である。 からはじまる この作品 実際に この作品のモデル アドルフヒトラーと チャップリンは 1889年4月20日生まれのヒトラーと 1889年4月16日生まれのチャップリン わずか4日違いの同年齢 チャップリンが 全身全霊 魂と命をかけて 優しい温かく広い心で 叫びつづけてきたヒューマニズムに対して 自身のエゴと 名誉と権力のため 罪ない人たちを殺戮の地獄へと落とし続けた ヒトラー! しかし わたしには どうも この二人 どこか 根底に 同じ 匂いを感じるようで、、言葉ではうまく言い表せませんが 殺戮の限りをつくしたヒトラーに 1㎜の愛も見出せないのは 当然かもしれませんが、、 人はみな 光と影 全てが 出来上がった 良いところばりの人なぞ 存在するはずがなく、、 また 影のみの 悪だけが 巣くう人も 存在しないと 思う視点から 人間愛に溢れたチャップリンと 独裁者ヒトラー お互い 同じ時代を生き 一度も 交わることはなかったのに、 お互い 自身の 光と影を どこかで強く感じていたのではないかと それは自身が自身に対しても この作品を観るにつけチャップリンとヒトラーの 人間愛の対比とでもいうのか、 二人の根底につながるものを 感じでしまいます とにもかくにも この作品制作当時はナチスドイツがイケイケガンガンバリバリ 真っ只中のおり よくもまあ 随所ずいしょに ヒトラーを 大バカに 皮肉った シーンを もりもり盛り込んだ そな勇気と情熱に 超乾杯でございます♪(*^^)o∀*∀o(^^*) そして地球映画シーンに 永遠に語り継がれていくであろう ラストシーンの チャップリン自身の 魂の声は 何百回観ても 感動に心震えます 幼少期 父は早くに母と別れ母は 精神の弱さから 施設に入れられ 異父兄シドニーと 苦労に苦労を重ねた チャップリン 三つ子の魂100まで といいますが、、 チャップリンの作品を観るにつけ どんなに 貧しく 愛の薄い家庭に 育っても 人は 愛に溢れた 全てを笑い飛ばせる 心広い ステキな 大人になれるんだということに 気付かされ 勇気づけられ 何事も 投げたらダメだよ あきらめたらダメだよ と チャップリン大先生の声が 聞こえるようで、、 クリスマスの朝 88歳で亡くなったチャップリン ヤッパリ 神様やったんでしょか、、、
hanako
4.5
2021/4/28 映画史、さらに言えば人類史に残る名スピーチ!ラスト6分間に心震えました。それまで大したセリフもなかったユダヤ人床屋の、ラストで見せた雄弁さに圧倒されます。 ◆ チャップリン作品観賞1作目。 ナチスドイツとヒトラーに対する強烈な批判を、至高のコメディというオブラートに包んだ作品(包みきれてない部分も。笑)。 ナチスがポーランド侵攻を進めた頃に製作してたってことで、『え、こんな露骨な表現して大丈夫?!』とハラハラ…と同時に、この底無しの勇気を含めてもう笑うしかない(^o^)!現代から観ても余裕で笑えるコメディというのがこれまたスゴい。 ◆ 命を懸けて信念を貫いた仕事に対して、点数を付けるのもおこがましい限り…。自分の才能や影響力を、こうやって使う天才ってすごいな。
邊見 猛
5.0
ネタバレがあります!!
亮一
3.0
当時の世界情勢から見るととんでもない映画をチャップリンは作ったんだ。平和と愛を貫き通したんだ。忖度なしの映画だった。
星ゆたか
4.0
2022.6.13 【座談会レビュー】第五回。 1940年のチャップリンの名作であります。 日本公開は20年遅れて1960年でした。 何故か?それは当時、日独伊三国同盟が成立された時世だったからです。ドイツの首相・ヒトラーを揶揄したような映画はもちろん公開されませんでした。先日NHKTVの“映像の世紀”でこの二人の特集を放映していたので、今回取り上げました。 さて今回も星ゆたか、光みちる、風かおる、雲かすみ、雨みつをの面々です。よろしくお願いいたします。 (星)製作公開(米・英)されてから20年もたち、いくら人気のチャップリン映画でも?というにも関わらず。 ちょうど1960年日米安全保障条約をめぐって、学生安保闘争の政治的関心の高まった時でもあり、高い評価・人気を得た映画でした。 確かに劇中チャップリンが叫ぶ次のような言葉は日本の若者の心にも響いたでしょう。 『国と国との壁を取り除き、今こそ闘おう、世界の解放のために。貧欲・憎悪・不寛容を追放するために、理性ある世界のために闘おう。科学と進歩が全人類を幸福に導くように、民主主義のために団結しよう。』 この映画は「甘い生活」フェデリコ・フェリーニ監督、「太陽がいっぱい」ルネ・クレマン監督、「大人は判ってくれない」フランソワ・トリュフォー監督、「勝手にしやがれ」ジャン=リック・ゴダール監督などを押さえてベストワンに輝きました。 (光)チャールズ・チャップリンとアドルフ・ヒットラー。 同じ1889年4月生まれで誕生日も4日違い。しかもチョビヒゲの風貌が似ていて、どちらも映像メディアを屈して人々を熱狂させ、火花を散らして歴史を起こした人物でした。 (風)それまではチャップリンといえば。ダブダブのズボンにきつすぎるほどの上着、小さな山高帽子に大きなドタ靴。ステッキ棒そしてアヒル歩きがトレードマークでしたが、本作品は違いましたね。 独裁者に立ち向かい、自由と民主主義を訴え続けた喜劇王。 『すべての映画はプロパガンダです。ボーイ・ミーツ・ガールの映画は愛のプロパガンダ。そして「独裁者」は民主主義のプロパガンダなのです。』と語った。 (雨)「モダンタイムス」(1936年)の後、イギリスのプロデューサー、アレグサンダー・コルダが(ハンガリー生まれで)以前ドイツ映画で働いていて、その当時のメンバーがナチズムの統制下で苦しんでいたので、チャップリンに持ち掛けた企画でした。 彼も『あの恐るべき醜怪な化けものが、狂気を掻き立てている時に、甘い恋話など作っている場合ではない』と本作品作りに入ったそうです。 (雲)しかし後年チャップリンは『彼は狂人で私は喜劇役者だ。しかし一つ間違えばその反対になっていたかもしれない。私がこうしていられるのも神様のお陰だ』と話しています。 またヒトラーは十代の頃は画家を目指し、第一次世界大戦(1914~1918)の時は最下級の荷馬車引きだった。しかし本人は祖国に立派な奉仕をした、第一級の「代議士」だったと確信していると述べています。ですから政治家を目指してからは、持ち前の演説の才能とムキダシの野心で、32歳でナチス労働党の党首になりました。 (星)チャップリンはヒトラーのニュース映画を繰り返し映写し、演技プランを立て『奴はすごい役者だ!そうさ われわれの中で最高の役者だ』と言ったとか。 そのヒトラーは確かに、演説の発声法や身ぶり手振りをプロに学んだそうです。発声はオペラ歌手のパウル・デフリーントに、もともと鼻骨に歪みのあるヒトラーは力みのない、自然に声を出す呼吸法を教えられました。 また聴衆の心のつかみ方、壇上でのジェスチャー、立ち振舞い。 初めは静かに聴衆の心が自分に向くまで、たっぷり間をとり一言一言ゆっくり語る。前政権への批判から声が高まり、手の動きが激しくなり身ぶり手振りで、聴衆をあおぎ立てたんです。 (光)ヒトラーは大物らしく見せるための研究を重ね、独裁者を創造していった訳なんですね。頭髪を半ば額にたらし、威厳と慈愛を同時に示す微笑。立ったり座ったりする時の両手の置場所や組み方など。 そう言えばあの二人のチョビ髭は、共に25歳の時からなんですって。チャップリンはプロデューサーに若く見られて不安にならないため。ヒトラーはまさに虚栄心のシンボルでしょうね。 (風)完成したチャップリンの映画をヒトラーは見たんでしょうか。これも諸説があり、ナチの映像資料のリストには、最悪で侮辱な扇動映画として記録されてます。ヒトラーはゲッペルスの猛反対にも関わらず、早くからポルトガルでプリントを手に入れ、自分を笑い者にしたこの映画を一人で見たのではないかとも言われましたが本当の所は? (雨)チャップリンもまた『本人の感想を聞きたいネ』とも言ったとか。 あるいは『まだあの当時アウシュヴィッツやブッヘンベルト、トレブリンカなどの強制収容所などの情報がなかったから、ナチども殺人狂を笑い者に出来たけど、知ってたらその勇気は出なかったかもしれない。』と正直な気持ちも語ってます。 またあの有名なラストの“人間の尊厳と自由について”の6分にわたる演説。 当初兵士が終戦を喜びハッピーエンドを迎える場面を撮り終えた後で、ナチのフランス・パリ攻略ニュースを聞いて納得できず。 新たに追加した様子も、今回の“映像の世紀”で見ることが出来ました。 (星)それでは各人印象的な場面をあげていきましょうか。 まず私はユダヤ人の床屋が第一次大戦の巨砲の砲手で、砲弾が火花と煙を吐いてクルクル回るギャグが面白かった。 (雲)友軍機が不時着、負傷したパイロット・シュルツを助け飛行機を運転、途中から機が逆さまになり、しばらく気づかず乗っている所もイイです。しかもこの人助けたから、後あとユダヤ人区の扱いが一時ゆるくなりました。 (雨)床屋に戻った彼がブラームスの「ハンガリー舞曲第五番」にあわせて客の髭剃りをする所。この泡立てはチャップリが貧しい幼い頃に働いてやったことがあるんですって。だから後で愛する女性ハンナ(母親の名前)に綺麗にする所で女性なのに、間違ってやってしてしまう微笑ましいラブシーンなんですけど、別にもう1つ母親との思い出に繋がるような至福感があるのかもしれない。 (風)同じファシズム国家の元首とライバル意識むき出しで、どちらが上から目線で相手を見下せるかと、互いのイスを手動のレバーであげ合う笑いも忘れられません。 人間性の笑いには2つのポイントがあるんだそうです。 一つは富や権力のある者が苦しめられているのを見て普通人が味わう喜びの笑い(弱者や貧しい人でなく) 二つめは舞台やスクリーンで目撃する感情を自分の中に体験するという人間の性癖。 後にでてくる独裁者暗殺計画を実施するのを、誰に決めるかの決断。皆ケーキに入れられたコインを自分が食べたくなくて、隣の人に入れ替える所の可笑しさなんて二番目の笑いかもしれません。この時はハンナが全部のケーキにコインを入れたから、皆それぞれ隣の人に回して、あわてたり、すまし顔したり、おかしいね。とにかく食べ物を扱った彼のお笑いは天下一品! (光)独裁者の彼がワグナーの曲にあわせて巨大な地球儀を風船のようにもてあそぶ、ヒトラーの幼児性と分裂気質をチャップリンが見通したような展開も、強烈ですね。 ですからこの映画はもちろんですが、10年以上前から上映されていた「黄金狂時代」(1925年)らのチャップリン映画の上映もドイツでは禁止されました。 ついでにこの「独裁者」はドイツ統一後2003年初めてベルリン映画祭のクロージングに上映されたという。 つまりそれまで正式にはこの作品は上映されたことがなかったということです。 (星)ヒトラーは1945年4月に愛人エヴァ・ブラウンと地下壕で自殺しましたが、最後に秘書に次のように語ったとか。 『ナチズムは壊滅した、もう終わりだ。その思想は私と共に消滅する。だが100年後には新たなる思想が生まれるであろう。』 その言葉の77年後の今年、あのウクライナ侵攻のロシアの暴とくとは? それを意味するのか。 最後にナチスから亡命したドイツの心理学者ルドルフ・アルンハイムの言葉を持って今回の座談会を閉めたいと思います。ありがとうございました。 『チャップリンは人間の笑いという秘密の武器を持った、ただひとりの芸術家である。その笑いはひとりよがりに敵をあなどって、危険に目を向けない表面的なあざけりでなく、暴力を死の脅威さえ軽蔑する賢者の心からの笑いなのだ。何故なら彼はその裏に敵の精神力のなさと愚かさ、嘘を発見しているからである。』
しむこ
3.5
ギャグ盛りだくさんで飽きなく観れました。チャップリンの体技はキレと気品があって、やっぱり素晴らしいです😊 ラストの演説😓いきなり180度違うこと言い出したヒンケル理髪師は、あの後どーなったんだろ😓心配😓 「反戦・風刺」というワードをよく見ますが、穿った見方をすれば、それは後付けでチャップリンは最初こう思ったのでは・・・ 「最高のネタ元やあ!」 てね。
ボンゴレ
3.0
バツとバツの茶化した国旗のトメニアを指揮する独裁者とユダヤ人理髪師の二人一役で話が進行する。話は決して面白い訳では無いが、これを戦時中に作った勇気が凄く、最後の演説はまさに戦争への警告だった。ナチスドイツやオーストリアなどをもじり、ヒトラーを痛烈に風刺して批判したチャップリン主演の話。
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