失恋科

平凡な男・小石輝男は恋人・若村亜依の結婚願望を満たすために、まだ結婚を考える年齢でもないのにフラッシュモブでプロポーズを決行する。しかし、亜依は輝男のプロポーズを拒否して音信不通に。心に傷を負った輝男は、それから激しい頭痛に悩まされ、総合病院を訪れる。しかし、病院に行き慣れていない輝男は、どの診療科で診てもらうべきかが分からない。案内板を見ると内科、心療内科と並んで『失恋科』という見慣れない診療科名があって……。失恋科の女医・桐島真理子は輝男に語りかける。「『失恋の傷』って比喩表現があるけど、失恋のショックで本当に人間の脳に傷が出来ることが最新の研究で分かったの。しかも、失恋の傷は早く治療しないと命に関わります」　手術は無事に成功したが、輝男の体と人生に想定外の変化が現れて……！？