穂波由布子は中学2年生。彼女は幼児時代に腹部腫瘍の大手術を受け、その後遺症で体が弱く髪が赤かった。その髪の色が不良女生徒グループの気に障り、凄まじい乱闘の果てに由布子の体と心は傷ついた。家の貯金通帳から十万円を引き出した由布子は、親友の笹原明子と連れだって家出する。由布子の父・高介と母・美知江は互いに責任をなすりつけた。二日後、渋谷署に補導された由布子は、その日から学校へ行かなくなった。高介は学校が悪いと言って新しい学校を捜し始める。
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