火宅の人
火宅の人
1986 · ドラマ · 日本
132分
作家、桂一雄は、最初の妻リツ子に死なれ、後妻としてヨリ子をもらった。ヨリ子は腹ちがいの一郎をはじめ、次郎、弥太、フミ子、サト子と5人の子供を育ててきた。昭和31年、夏、一雄は新劇女優、矢島恵子と事をおこした。8年前の秋、彼女が知人の紹介状を持って訪ねて来て以来、その率直さに心魅かれていたのだ。恵子はその後、一雄の忙しい時に原稿の清書を手伝ったりしていた。26年に「長恨歌」で直木賞を受けた一雄は、受賞の喜びよりも恵子の嬉しげな笑顔の方が、心に残る。