児童相談所の職員・相馬玲子(三輪ひとみ)は、アルコール依存症で酒癖の悪い妊婦・掛川美咲(桜井ふみ)に、酒をやめるようアドバイスをする。アルコールは、胎児に悪影響を及ぼす。現に、美咲の第一子・花鈴が、美咲のアルコール摂取のせいで、知能障害をもっていた。玲子の言葉に心を動かされた美咲は、うらぶれた産婦人科に行き、相談する。院長は、副作用のない新薬を飲むことを美咲に勧める。その薬はアルコールを飲みたいという欲求を抑え、たとえ飲んでしまっても、毒素を体の外へ排出することができ、安全性も保証されているという。さらにそれを飲めば100万円の謝礼が出ると聞き、美咲は薬の使用を承諾する。厚生省の無認可であることも聞かされるが、恐ろしい副作用があることは、身をもって体験するまで、美咲は想像することもできなかった。