みかんの丘
Mandariinid
2013 · ドラマ/戦争 · エストニア, ジョージア
87分



南コーカサス地方。アブハジアがジョージアからの独立を求めたことから激しい紛争が勃発。アブハジアのエストニア人集落にいた多くの者は帰国したが、育てているみかんの収穫期が控えるイヴォはその地にとどまることに。みかんの木箱を作るマルガスもまた残ることにする。集落にも戦闘が近づき、二人は傷ついた兵士たちを家に連れ帰り介抱する。ところがその兵士たちはアブハジアを支援するチェチェンのアフメドとジョージア兵のニコであり、一つ屋根の下で敵同士が一緒に過ごすことになる。
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レビュー
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挿入曲情報

მანდარინები (Original Motion Picture Soundtrack)

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Tsiftetelli (Instrumental)

Tsiftetelli (Instrumental)
コウキマン
4.5
2022.5.1.045 ネタバレあり あまり期待せずに観たのですが、とても良かった。以下、備忘録として。 1992年、ジョージア(日本での旧呼称:グルジア)とアブハジア自治区間に紛争が起きる。100年前、この土地に移住してきたエストニア系民族は北欧へと帰国しており、舞台となる村では二人の老人しか住んでいない。 ひとりは主人公となるイヴォ。もうひとりの住人マルゴスが収穫したみかんを詰めるための木箱を作って生活している。 あるとき、この村で小さな戦闘が起きる。イヴォとマルゴスは、この戦闘で生き残った二人の手当てをすることに。アブハジアに雇われたチェチェン人傭兵アハメドと、イヴォやアハメド達の敵であるニカ。 イヴォに命を救われた二人は、互いを敵兵として憎みながらもイヴォへの恩義のため家では争わないことを約束する。 登場人物はほとんどこの四人だけで、静かに物語が進んでいく(音楽も良い)。静かに療養生活を送っていき、次第に互いを認め合いだしたアハメドとニカ。そんなときに小屋にアブハジア軍がやってきてアハメドに尋問を行う。アハメドは高慢な軍人(味方)に対し無礼な態度を取ったためそこでドンパチが始まってしまい・・・。 何人であろうと命を助けるイヴォとマルゴスの行動。敵ながらも相手を認めるアハメドとニカの心の変化。みんなで囲むバーベキュー。埋葬したあとのイヴォとアハメドのやり取り。国に帰るために車を出したアハメドが取り出したカセットテープ。 どの場面をとっても心に沁みるよい作品でした。
wishgiver
4.0
ジョージア(旧グルジア)西部のアブハジアのエストニア人が昔から住む集落。ジョージアとアブハジア間に紛争が勃発し、多くのエストニア人は帰国したが、みかん栽培をする二人の老人イヴォとマルガスは残っている。マルガスはたわわに実ったみかんの収穫が気になるからだが、みかんの木箱作りのイヴォは本当の理由を語らない。 ある日、彼らは戦闘で負傷した二人の兵士をイヴォの自宅で介抱することになる。ひとりはアブハジアを支援するチェチェン兵アハメド、もうひとりはジョージア兵ニカで敵同士だった。 彼ら同じ屋根の下に敵兵がいることを知り、互いに殺意に燃える。イヴォが家の中では決して戦わせないというと、家主が力を持つコーカサス人のしきたりにのっとり、兵士たちは約束する。 イヴォの手厚い介抱によって彼らはしだいに回復してゆくとともに、敵兵に人間として関心を深めてゆく。そしてアブハジア人がイヴォの自宅を訪れる・・・。(HPより) ジョージアは南コーカサスにある共和制国家で、南オセチアとアブハジアの2地区は事実上独立状態にあり、ロシア連邦からは国家承認を受けています。 東欧の複雑で受難の多い歴史を背景に、戦争の不条理と人間性の尊厳をわかりやすく描いた秀作。 この手の作品の中でも、ドラマの秀逸さは頭抜けており、しみじみとした味わい深い作品に仕上がっています。 すごくすごくいい映画でした。
zizi
4.0
ネタバレがあります!!
すのさん
5.0
観る前には、こんな高得点つけるとは 思いもしなかった。実は減点しようと 15分くらい考えたけど、マイナスポイントが 思いつかず、この点数になりました。 アブハジア自治共和国で、ミカンを栽培する マルゴスと、ミカンの木箱を作っているイヴォ。 グルジア(ジョージア)とアブハジア間紛争 により、エストニア人の多くは自国に帰った ものの、イヴォとマルゴスはそれぞれの 目的のために残っている。 そんな時、イヴォの仕事場で、グルジア人と アブハジアのチェチェン人傭兵達の戦闘にて、 怪我をしたチェチェン人のアフメド、 グルジア人のニコをイヴォの家で 介抱することに…。 戦争の虚しさ、生きることの大切さ等、 イヴォの言葉、一つ一つが刺さるなぁ。 次回、是非見直してみたい。 グルジアとアブハジアの紛争は 軽く予習したけど、細かい描写を理解するには もっと勉強しなきゃと思った。ちなみに この作品は、ほとんど登場人物は4人なので、 見る上では苦にはなりません。 民族が違う、宗教が違う、言語が違うって 一緒に暮らすためには少々ハードルは高いけど 殺し合いで解決するもんではないと思うな。 原題は「みかん」なんだけど、 「みかんの丘(での出来事)」とした 邦題は、より表現力があり、センスいいと思う。 ラベルに出てる爺さんは、 レンビット・ウルフサク、 晩年のクリストファー・リーを思わせる 存在感のある演技でした。 音楽もわかりやすいメロディとなっていて 心に沁みます。そしてエンドロールの曲も よかった。 ついでながら、グルジアは現在ジョージアと 表記されていて、今、流行りのシュクメルリ の生まれ故郷でっせ。 うーん、やっぱり減点なしだな。
zoeze
4.0
何が人と人とを分け隔て、思考を凝り固まらせ、その手に引き金を弾かせるのか。 ジョージアとアブハジア。みかん箱と棺。 何が間違っているのかは明確なのに、感情や理由に囚われては、人は簡単に間違える。 達観したイヴォのやさしくも強く確かな言葉が、簡単には解決を見ない問いへの思考を促す。 ハーク
二代目
4.5
戦争映画の中で上位に入るくらい悲しい映画。同じ言葉話すのに敵同士でそれぞれ家族もいて、お爺さんにとっても息子の仇。それでも「何も違わない」から助ける。一つ一つお爺さんの言葉が重い。
kuma
4.5
北欧の小さな村で紛争に巻き込まれながら生きた男たちの話。 人種宗教出身地が違うからといって殺し合う人もいれば、「何も違わない」と達観してる人もいる。 戦争の怖さ愚かさを体験したり映画で観たりした人が平和の大切さを伝えていけばすぐには無くならないけど減ってはいくのかなと思った。
obakegames
4.5
映画だが、深夜のドキュメンタリー番組のような、淡々とした時間が気持ち良かった。 使い込まれた家具や食器・日用品から見える、老人「イヴォ」のルーチン化された生活の様式美。質素ながら、パンとスープを用意する所作にまで物語を感じる。 実際にあった紛争を背景にして、そんな状況は無視するかのような暮らしぶり。イヴォがここで生活を続ける理由と、この作品が紛争を大きく描かないことは同義だと思う。 つまり彼は、紛争で失ったものも、息子の死も、誰にも奪われたくないのだろう。 ラストで流れるカセットテープ、本当にやりきれない気持ちで、だけど最高だ。 戦争で板ばさみになる点で、それぞれ着地点も違うけど、『ノー・マンズ・ランド』と『鬼が来た!』を思い出した。
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