アメリカン・レポーター

名作「フィリップ、きみを愛してる！」「ラブ・アゲイン」のグレン・フィカーラ監督の「フォーカス」も良かったので本作も鑑賞。 キャリアに行き詰まり、アフガニスタンの紛争取材を志願したキム・ベイカーの回顧録を映画化した本作は、コメディですが「ロープ」同様、紛争地域の矛盾や問題を実にうまく描いてます。 ♢♢♢ 原題の"Whiskey Tango Foxtrot"はフォネティックコードのWTF（"What The Fuck！"）にかけてますが、まさしく何コレ？の連発。 それらを上手くストーリーに仕立てた脚本と構成 の巧さが光る佳作です。 ♢♢♢ スコットランドの写真家イアン（マーティン・フリーマン）、海兵隊の准将（ビリー・ボブ・ソーントン）、リポーター（マーゴット・ロビー）ら豪華共演陣も味わい深いし、何よりグレン・フィカーラ監督らしい、ステキなエンディングもとても良かったです。 主人公キム役のティナ・フェイ、初見でしたがとても良くて、調べてみると映画出演は少ないけど超有名なコメディアンなんですね、納得。

戦争ものなのにアラフォー女子達のおかげでsex and the cityみたい ストーリーが凄くよかった ジャーナリストってアドレナリン欲しいだけの暴走者なんだ

※ネタバレ有り。 　ストーリーも演技もアクションもセリフ（ジョーク）も良かった。 　ジョークが効いていている。お気に入りのジョークは、「オランダ人でも着けない色だ」、「あんたソ連兵？」→「ソ連侵攻は20年前ですよ、（っていうか）俺黒人だしっ！」→「最近のソ連兵は黒人だ」のくだり。 　ラストのコフリンを訪ねる所が感動的で良かった。「何処行くんだろう？」と思わせてからのトラクターから男が降り立って、男が両足義足な事で観客が（ほとんど忘れていた）コフリンだと気付く演出が良かった。コフリンに言われる「ビンラディンの両親が仲良ければ～、ソ連侵攻が無ければ～、大英帝国の植民地拡大が無ければ～」→「君の責任じゃないよ」のセリフが良い　。