北イタリアの港町にやって来た女性、イレーナ(クセニア・ラパポルト)。貴金属商を営むアダケル家に近づくため、家政婦を階段から突き落として重傷を負わせ、代わりにメイドとなることに成功する。一人娘テアの子守役も兼ね、イレーナは次第にアダケル家の信頼を獲得してゆく。その一方でアパートには無言電話がかかり、留守の間に部屋も荒らされ、何者かの影に怯えるイレーナ。冬の晩、謎の男たちから殴る蹴るの暴行を受けたイレーナは、顔見知りの管理人に助けを求め、匿ってもらう。しかし、なぜ殴られたのかを問われても、頑として口を閉ざすのだった。