乱れ雲
乱れ雲
1967 · ドラマ/ ラブロマンス · 日本
108分



江田宏と由美子は幸福の絶頂にいた。江田は通産省に勤めていて米国派遣の辞令を受 け、妻の由美子は妊娠していることを知ったばかりだった。だが、江田が交通事故で死んだのは二人が祝杯をあげてから間もなくのことだった。告別式の日、江田を轢いた三島史郎が現われた。由美子は史郎に激しい憎悪を感じた。史郎の起した交通事故は不可抗力で、彼は無罪になったのだが、彼は勤め先の貿易会社の死命を制する通産省の役人を殺したため青森へとばされ、常務の娘との婚約も破棄された。
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いやよセブン
3.0
成瀬巳喜男監督の遺作です。 夫を自動車事故で失った女(司葉子)と、不可抗力とはいえ自動車を運転していた男(加山雄三)の悲恋物語。 二人が若いので、この物語の背景が希薄になり、単なるメロドラマになってしまった。 しかし、語り口はキチンとしているので気楽に観ていられる。 私の中での成瀬巳喜男は1964年の「乱れる」でおしまい。
akubi
2.5
冒頭から、英文科でてそのアクセントかとげんなりしてしまったし、過失とはいえひとを轢き殺してしまった男がひょうひょうと暮らし葬式にも現れるという、コメディホラーの様相。 とおもったのだけれど、加山雄三のむすっとした寂しそうな表情がとてもキュートで、酔っぱらって帰ってきて瓶のコーラを飲むところで完璧に彼に虜になってしまった。完敗。 森光子さんもお顔がちいちゃくてほんとうに可愛いくて、終始眼福で幸せな時間だった。 『人間の道』という言葉が重くのしかかってきたけれど、孤独をあたため合い、赦すという ひと の本来もつ優しさとユーモアが、ほくほくと心をほぐしてくれた。
しじらみ
4.5
翳りある過去により理想的な未来を期待できないからこそ現在=映画が鮮明に強調されるだなんてなんともアクロバティック。終始画面をゴキブリのように覆い尽くす感情、緊張。不気味なリズム感で育まれるセンチメンタル。主演二人の切り返しに毎回息を呑む。 繰り返される踏切の信号。 由美子は、史郎から差し出されたチョコレートや酒には遂に手を付けない。
DAG
4.0
成瀬監督の遺作! 心して観賞だぁ。 加山雄三だぞゆーぞー。若大将ーなかなかいいぞゆーぞー。 森光子さんと加藤大介さんの掛け合いが面白かったぞー。 いやー、こりゃ、お話はメロドラマなんだよ。 下手したらメロドラマで終わっちまう、 しかし、そこは成瀬監督ぅ! 芸術作品に仕上げているよ。さすが、さすがっすぅ。 司葉子様が未亡人セクシービームがムンムン出過ぎですわ。 完敗。アモーレ。
mikan
4.0
雪に埋まる街の話が、彼らの心を表しているようで悲しい。
ひろ
4.0
第4の巨匠こと、成瀬巳喜男監督の遺作となった1967年の日本映画 ・ 愛する夫・宏を交通事故で亡くした由美子(司葉子)。事故の加害者・史郎(加山雄三)は裁判の結果無実となるが、彼は由美子に示談金を支払うことを約束する。やがて実家に帰った由美子は史郎と再会するが…。 ・ 成瀬映画はいつも、始まって2分間ぐらいは小津映画っぽいなって思うんだけど、そこからの展開が全く異なる。人間の醜さと美しさ、特に女性の内面を描き続けたメロドラマの巨匠の最後の作品は、やっぱり成瀬巳喜男らしいメロドラマだった。 ・ 夫を交通事故で亡くした女と加害者の男の許されない愛。なんともドロドロしそうな設定だが、少しずつ近づいていく2人を爽やかに映し出している。しかし、メロドラマにハッピーエンドなど不要なので、何とも言いがたい終わり方で安心した。 ・ 加害者の三島を演じた加山雄三。成瀬映画には加山雄三の父親である上原謙も主演していただけに、カラーになり息子が主演しているのは時代の流れを感じた。この時の加山雄三は、すでに「若大将」シリーズでスターになっていた。紅白に出てる歌手とか若大将のイメージしかなかったけど、黒澤明や成瀬巳喜男といった巨匠に揉まれた実力派なんだよね。 ・ ヒロインの由美子を演じた昭和の大女優・司葉子は、美しい未亡人のイメージにピッタリだった。由美子の義姉を演じたのは森光子。めちゃくちゃ若いけど、森光子だって判別できます。昭和最高のバイプレーヤーの1人である加東大介は、相変わらず個性的だった。 ・ メロドラマと言うと、現在の昼ドラとかのイメージが強いかもしれないけど、成瀬巳喜男のメロドラマは次元が違うので、観ておくべきだろう。日本映画史上で、世界から巨匠と呼ばれているのは4人しかいないので、その1人である成瀬巳喜男の遺作を観るのは、邦画ファンでなくても必須です。
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